ヒマラヤスギ

(かみ)々の()として崇拝(すうはい)された

ヒマラヤスギの特徴(とくちょう)

原産地(げんさんち)はヒマラヤ西部(せいぶ)からアフガニスタン原産(げんさん)です。「スギ」と名前(なまえ)にありますが、「マツ」の仲間(なかま)特大(とくだい)松ぼっくり(まつぼっくり)がなります。
成長(せいちょう)早く(はやく)()(かたち)美しい(うつくしい)ということで世界中(せかいじゅう)植え(うえ)られています。日本(にっぽん)では、明治(めいじ)時代(じだい)にはじめて植え(うえ)られました。

以下(いか)情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

成長(せいちょう)早く(はやく)(たか)さ40−50m、時には(ときには)60mにもなります。
スギなどより少し(すこし)(よこ)広がっ(ひろがっ)感じ(かんじ)()(がた)になります。(えだ)(さき)垂れ下がり(たれさがり)暗い(くらい)(なか)でみるとちょっと幽霊(ゆうれい)のようにも見え(みえ)ます。

  • スギなどより少し(すこし)(よこ)広がっ(ひろがっ)感じ(かんじ)()(がた)になる
    2020.9.9 / 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 成長(せいちょう)した()(えだ)(さき)垂れ下がり(たれさがり)、ちょっとお化け(おばけ)のようにも見える(みえる)
    2020.9.15 / 東京(とうきょう)()新宿(しんじゅく)() / 撮影(さつえい) EijiI

  • 小石川(こいしかわ)植物(しょくぶつ)(えん)大木(たいぼく)荘厳(そうごん)さが漂う(ただよう)
    2015.01.31 / 東京(とうきょう)()文京(ぶんきょう)() / 撮影(さつえい) MayaN

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(なが)さ4cmほどの(はり)(じょう)青みがかっ(あおみがかっ)緑色(りょくしょく)。このため、木全(きまた)(からだ)(ぎん)緑色(りょくしょく)見え(みえ)ます。
(ちょう)(えだ)()螺旋(らせん)(じょう)につき、(たん)(えだ)()(たば)になってつきます。

  • 長い(ながい)(えだ)には、()螺旋(らせん)(じょう)につく
    2020.9.9 / 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 短い(みじかい)(えだ)にはたばになってつく。
    2020.9.9 / 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 成長(せいちょう)した()(さき)垂れ下がる(たれさがる)
    2015.1.31 / 東京(とうきょう)()文京(ぶんきょう)() / 撮影(さつえい) MayaN

(はな)

雄花(おばな)雌花(めばな)別々(べつべつ)咲き(さき)ます。雄花(おばな)からは大量(たいりょう)花粉(かふん)()てきて、周り(まわり)真っ(まっ)黄色(きいろ)になる。

  • 松ぼっくり(まつぼっくり)のような雄花(おばな)
    2020.9.9 / 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • 落下(らっか)した雄花(おばな)
    千葉(ちば)()美浜(みはま)() / 撮影(さつえい) MayaN

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(たまご)(がた)松ぼっくり(まつぼっくり)実り(みのり)ます。熟す(じゅくす)とバラバラになって落ち(おち)てきます。

  • ()(うえ)松ぼっくり(まつぼっくり)。ダチョウの(たまご)のように大きい(おおきい)
    2015.1.31 / 東京(とうきょう)()小石川(こいしかわ)植物(しょくぶつ)(えん) / 撮影(さつえい) ToshiakiN

  • ごろっと全部(ぜんぶ)落ち(おち)松ぼっくり(まつぼっくり)大きい(おおきい)
    2010.5.3 / 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) / 撮影(さつえい) MayaN

  • 落ち(おち)松ぼっくり(まつぼっくり)(うえ)部分(ぶぶん)だけ取り外す(とりはずす)とバラの(はな)のようで、「シダーローズ」と呼ば(よば)れる
    庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ぺディア

(みき)

(はい)褐色(かっしょく)(たて)深い(ふかい)(みぞ)入る(はいる)老木(ろうぼく)になると鱗片(りんぺん)(じょう)剥がれ(はがれ)てきます。

  • 2020.9.9 / 大阪(おおさか)()吹田(すいた)() / 撮影(さつえい) MayaN

(ひと)との関わり(かかわり)

ヒンドゥー(きょう)において、ヒマラヤスギは聖なる(せいなる)樹木(じゅもく)として崇拝(すうはい)されてきたといいます。学名(がくめい)のdeodaraは「(かみ)々の()」という意味(いみ)
パキスタンの(くに)()になっています。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

ヒマラヤ山脈(ひまらやさんみゃく)生える(はえる)スギという意味(いみ)でヒマラヤスギと呼ば(よば)れています。名前(なまえ)にスギとついてますが、じつはマツの仲間(なかま)です。

その他(そのた)情報(じょうほう)

ヒマラヤスギは、古代(こだい)文明(ぶんめい)繁栄(はんえい)支え(ささえ)たと言わ(いわ)れるレバノンスギととても近い(ちかい)仲間(なかま)です。

  • 東京(とうきょう)都内(とない)(まち)(ちゅう)聳え(そびえ)立つ(たつ)レバノンスギの巨木(きょぼく)
    旧約(きゅうやく)聖書(せいしょ)登場(とうじょう)するノアの方舟(はこぶね)は、レバノンスギで作ら(つくら)れたとされている。
    2022.7.7 / 東京(とうきょう)()豊島(としま)() / 撮影(さつえい) MayaN

体験(たいけん)遊び(あそび)

ヒマラヤスギの松ぼっくり(まつぼっくり)は、(しん)残し(のこし)てバラバラになります。その(うえ)部分(ぶぶん)がバラの(はな)(かたち)()ているので「シダーローズ」(針葉樹(しんようじゅ)のバラという意味(いみ))と呼ば(よば)れ、ねいちゃー
シダーローズはクリスマスリースなどネイチャークラフトに使わ(つかわ)れます。

  • まさにバラそっくり。
    撮影(さつえい) 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ぺディア

  • (みぎ)(じょう)のバラの(はな)のように見える(みえる)のが、シダーローズ。
    千葉(ちば)()美浜(みはま)() / 撮影(さつえい) MayaN

  • (たま)(はて)(うえ)部分(ぶぶん)がシダーローズとなる
    2010.5.3 / 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) / 撮影(さつえい) MayaN