ノムラモミジ

春から秋まで紅~く燃えます‼

特徴

春の新芽から秋の紅葉まで、 紫がかった紅色の葉を付けます。
そこから「濃い紫」→「濃紫(のうむら)」→ノムラと名前についたと言われています。
いつでも紅葉していて華やかということで、 庭のアクセントとしてよく植えられます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ10mくらいになります。 イロハモミジのように枝が横に広がりやすく、 紅く風情のある姿で庭を素敵にいろどります。

  • 紅い葉を付けた枝を横に広げる
    写真 / 2023.5.3 栃木県古河市 MayaN

  • 枝を整えて大人しい樹形にすることも可能
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 幼木。 日の光を求めてひょろっと上に伸びる
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

イロハモミジやオオモミジの紅バージョンです。 手の平状にさけた葉っぱは縁に細かいギザギザがあります。
紫がかった渋い紅色ですが、 陽の光を透かして見ると鮮やかな紅色に見えます。

  • 春から秋まで紫がかった紅色の葉
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

  • 光の透過で美しい紅色に見える
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

  • 暖地では葉が緑色になることがある
    写真 / 2023.10.21 東京都神代植物公園 ReikoS

4~5月の芽吹きの時期に小さな赤い花が集まって咲きます。
雄花と両性花が混ざって咲きます。

  • 雄花と両性花が混ざって咲く。
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

  • 花弁は5枚。 両性花の雌しべは先が2つに裂ける
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

  • 葉に隠れて咲く花は、 恥ずかしがり屋さんなのかも?
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

紅い羽の付いた2つの実がくっついてブーメランのような形をしています。 秋に落ちる時にはクルクルと回転して落ちます。

  • 羽の部分もきれいな紅色になる
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

幹・枝

イロハモミジやオオモミジと同様灰色がかった茶色で、 縦に浅くさけ目が入ります。

  • 表面が薄く縦に裂ける
    写真 / 2023.10.21 東京都神代植物公園 ReikoS

  • 裂け目は若い木の時からある
    写真 / 2023.4.16 千葉市昭和の森公園 MayaN

  • 若い枝は緑色
    写真 / 2023.10.21 東京都神代植物公園 ReikoS

人との関わり

江戸時代に「武蔵野」という名で栽培され、 紅くて美しい庭木として親しまれてきました。

名前の由来

葉っぱの色を「濃い紫色」と表され、 「濃紫(のうむら)」が転じて「のむら=野村」になったと言われています。

関わりが深い生き物

芽吹きの頃、 モミジニタイケアブラムシが姿をあらわします。

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