高さ30m程まで大きくなります。 四方八方に枝を伸ばして、 ほぼ円形の樹形になりやすいです。
春から秋は少し大き目な葉を付けてこんもりした樹形になります。
老木は雄大な枝ぶりを見せてくれます。
ハルニレ
春に花が咲く楡(にれ)
特徴
とても大きくなる木です。 春に花が咲くニレの木ということでハルニレと呼ばれます。
日本でニレというと、 一般的にハルニレのことを指し、 英名エルムの名でも知られています。
寒さに強く、 北海道や高原に多く生えています。
よく似た花と実を秋につける「アキニレ」という木もあり、 自然のものは西日本に分布します。
イラスト提供 : 平田美紗子(林野庁 北海道森林管理局)
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
10~20対の葉脈が平行に並ぶ葉っぱです。 やや厚くてざらつき、 裏面に毛が生えていて白っぽくみえます。 表面には少しあるか、 全く無い葉もあります。
花
春、 葉っぱが出る前に赤茶色の花が7~15個集まって咲きます。 ところどころに見える雌しべは白い毛がたくさん生えています。
実
初夏、 円形の翼を付けて、 まるで目玉焼きのような実が付きます。 長さ12~15㎜くらいの大きさで、 風にのって遠くに飛んでいきます。
幹・枝
樹皮は白っぽい灰色で縦に裂けていきます。 時間が経つと、 ささくれ立ってはがれていきます。
若い枝は赤茶色の毛が生えています。
冬芽・葉痕
黒ずんだ冬芽でこげ茶色をしています。
人との関わり
材は硬くて重く、 家具などに用いられます。 太鼓の胴や臼、 杵を作る材としても使われます。
名前の由来
春に花が咲くニレの木という意味に由ります。 英語でエルムとも呼ばれます。
その他の情報
変種として葉に毛がすくないものをツクシニレといいます。 葉が厚く表面に光沢のあるものをテリハニレといいます。 稀に枝が茶色いコルク質によく発達した木があり、 コブニレと呼ばれます。