イヌザクラ

化粧(けしょう)好き(すき)⁈の()

特徴(とくちょう)

(はる)咲く(さく)白い(しろい)(はな)は、 まるで長い(ながい)付けまつげ(つけまつげ)(よう)雄しべ(おしべ)生やし(はやし)ますが、 (ふゆ)付く(つく)冬芽(とうが)も、 赤い(あかい)口紅(くちべに)連想(れんそう)するような光沢(こうたく)のある赤色(あかいろ)で、 「お化粧(けしょう)好き(すき)⁈」と思わ(おもわ)せる()です。
ウワミズザクラと()ているので、 よく間違わ(まちがわ)れます。 →見分け(みわけ)(かた)その他(そのた)項目(こうもく)参照(さんしょう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ10~15mほどになります。 (はやし)(なか)細長い(ほそながい)()をたらした(えだ)広げ(ひろげ)ます。

  • 細長い(ほそながい)()をたくさんたらす
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • (なつ)から(あき)にかけてつく()目印(めじるし)
    写真(しゃしん) / 2022.6.16 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)実験(じっけん)植物(しょくぶつ)(えん) htanaka

()

互生(ごせい)で、 ()互い違い(たがいちがい)につきます。 細長く(ほそながく)、 ギザギザの(さき)(まる)いくなりやすい葉っぱ(はっぱ)です。 ()(さき)はしっぽのように長く(ながく)なります。 もむと(あお)くさい匂い(におい)がします。

  • サクラの仲間(なかま)多い(おおい)(みつ)(せん)はないか、 あっても目立た(めだた)ない
    写真(しゃしん) / 2021.5.23 千葉(ちば)(けん)21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば) S.Ikeda

  • (まい)ずつ独立(どくりつ)してはいるが、 小枝(さえ)(はね)(じょう)につき、 落葉(らくよう)するときは(しょう)(えだ)ごと落ちる(おちる)ことが多い(おおい)
    写真(しゃしん) / 2021.4.2 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MasakoT

  • (えん)波立ち(なみだち)表面(ひょうめん)(みゃく)凹む(へこむ)
    写真(しゃしん) / 2020.10.29 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)()大町(おおまち)自然(しぜん)観察(かんさつ)(えん) MakoT

  • ギザギザは、 もこもこっと(まる)いくなりやすい
    写真(しゃしん) / 2020.10.29 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)()大町(おおまち)自然(しぜん)観察(かんさつ)(えん) MakoT

  • ()(うら)(みゃく)少し(すこし)出っ張る(でっぱる)
    写真(しゃしん) / 2020.10.29 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)()大町(おおまち)自然(しぜん)観察(かんさつ)(えん) MakoT

  • 若葉(わかば)時期(じき)には細長い(ほそながい)(たく)()(たくよう)という()がつく
    写真(しゃしん) / 2021.3.13 千葉(ちば)(けん)鎌ケ谷(かまがや)() MasakoT

(はな)

4~5(つき)()()(のち)白色(はくしょく)のちっちゃな(はな)がブラシ(じょう)集まっ(あつまっ)咲き(さき)ます。 切れ込み(きれこみ)のない丸い(まるい)花びら(はなびら)は5(まい)で、 雄しべ(おしべ)長く(ながく)(そと)突き出(つきで)ます。

  • ウワミズザクラより小ぶり(こぶり)(はな)
    写真(しゃしん) / 2022.4.20 茨城(いばらき)(けん)つくば() htanaka

  • 前年(ぜんねん)伸び(のび)(えだ)咲き(さき)(はな)()付け根(つけね)()はない。
    写真(しゃしん) / 2022.4.22 千葉(ちば)()加曽利(かそり)貝塚(かいづか) MasakoT

  • 雌しべ(めしべ)は1つ。 雄しべ(おしべ)は12~20(ほん)(じく)には(たん)()密生(みっせい)する
    写真(しゃしん) / 2021.4.23 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • (はな)(じく)(した)(ほう)から開く(ひらく)
    写真(しゃしん) / 2021.4.17 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MasakoT

  • 丸い(まるい)つぶつぶが集まっ(あつまっ)てつくつぼみ
    写真(しゃしん) / 2022.4.9 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MasakoT

()

7~9(つき)黄色(きいろ)から(あか)へ、 (あか)から(くろ)紫色(むらさきいろ)(いろ)変わる(かわる)丸い(まるい)()をつけます。 食べる(たべる)苦味(にがみ)強い(つよい)()です。

  • ウワミズザクラと違い(ちがい)()つけ根(つけね)にがく(へん)残る(のこる)
    写真(しゃしん) / 2022.6.16 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)実験(じっけん)植物(しょくぶつ)(えん) htanaka

  • 黄色(きいろ)から次第に(しだいに)赤く(あかく)なる
    写真(しゃしん) / 2019.7.2 茨城(いばらき)(けん)つくば() htanaka

  • (みどり)()がしげる夏場(なつば)赤い(あかい)実は(じつは)よく目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2022.7.12 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)実験(じっけん)植物(しょくぶつ)(えん) htanaka

(みき)

(みき)灰白色(かいはくしょく)少し(すこし)光沢(こうたく)があります。 (よこ)細かい(こまかい)(せん)入り(はいり)ます。 (えだ)切る(きる)葉っぱ(はっぱ)同様(どうよう)、 ちょっと青臭い(あおくさい)匂い(におい)がします。

  • (よこ)(かわ)()細かく(こまかく)入る(はいる)
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

  • ()(しょう)(えだ)ごとまとめて落ちる(おちる)性質(せいしつ)があり、 (えだ)には落枝(こん)認め(みとめ)られる
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)()若葉(わかば)() MayaN

  • 老木(ろうぼく)樹皮(じゅひ)小さな(ちいさな)破片(はへん)になってはがれる
    写真(しゃしん) / 2020.11.12 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)() MakoT

冬芽(とうが)

とがった(たまご)(がた)をした赤く(あかく)きれいな冬芽(とうが)付け(つけ)ます。

  • まるで口紅(くちべに)のような赤く(あかく)光沢(こうたく)のある冬芽(とうが)
    写真(しゃしん) / 2021.2.19 千葉(ちば)(けん)市川(いちかわ)()大町(おおまち)自然(しぜん)観察(かんさつ)(えん) MasakoT

  • 赤い(あかい)()(うろこ)から()てくる新芽(しんめ)
    写真(しゃしん) / 2021.2.28 千葉(ちば)(けん)鎌ケ谷(かまがや)() MasakoT

  • 一斉(いっせい)広がる(ひろがる)新芽(しんめ)はあたかも赤い(あかい)(たば)持つ(もつ)「はたき」のよう
    写真(しゃしん) / 2021.2.28 千葉(ちば)(けん)鎌ケ谷(かまがや)() MasakoT

名前(なまえ)由来(ゆらい)

ウワミズザクラに対し(にたいし)(しつ)落ち(おち)()意味(いみ)する「(いぬ)」を付け(つけ)てイヌザクラと名付け(なづけ)られたと言わ(いわ)れます。

その他(そのた)情報(じょうほう)

よく()ているウワミズザクラとの見分け(みわけ)かたは、
(はな)()付け根(つけね)葉っぱ(はっぱ)無い(ない)
(はな)がまばらで全体(ぜんたい)小ぶり(こぶり)である
()付け根(つけね)にはがく(へん)残っ(のこっ)付き(つき)っぱなしである
(てん)などです。

  • ()比較(ひかく)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • (はな)(つぼみ))の比較(ひかく)
    写真(しゃしん) / MasakoT

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

赤い(あかい)()食べ(たべ)にヒヨドリなどの野鳥(やちょう)やって来(やってき)ます。