高さ1~3mになります。 冬、 枝の先っぽが枯れて次の春に2本の枝が横から伸びやすい木で、 枝が暴れやすい樹形です。
この木を 親友 に登録
マイページの樹木帳に親友マーク が付きます。
特徴
6月ごろに咲く花は白く、 ほんのり甘い香りがします。 そのため、 古くから良い香りの花木として親しまれたウメに見立てられて「梅花空木」と名付けられました。
枝の横に付く冬芽が葉痕(ようこん)にかくれて見えない珍しいタイプの木でもあります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉っぱの付け根から長~く伸びる3本の葉脈が特徴です。 縁には小さなギザギザがまばらに付きますが、 全く無い葉っぱもあります。
花
6月ごろに良い香りのする白い花が咲きます。 花びらが4枚で20本くらいの黄色い雄しべが付きます。
実
9~10月ころに十文字にさけ目が入った実が茶色に熟します。
幹・枝
若い枝は赤味を帯びて、 ところどころ皮がはがれます。 時間が経った枝や幹は灰色がかった茶色になり、 縦にさけます。
冬芽・葉痕
とんがり帽子のような冬芽は見えず、 葉がもともとついていたところ(葉痕)の中にかくれています。 葉痕には維管束痕が3つあってお顔に見えるのですが、 芽がでてくるときにはお顔が割れてしまいます。
人との関わり
切り花や茶花として人気があります。
名前の由来
ウツギの仲間で、 良い香りのする白い花がウメの花を連想させるため「梅花(ばいか)」と付きました。
その他の情報
本州に自生するニッコウバイカウツギ(ケバイカウツギ)は葉裏に毛が密生し、 本州、 四国、 九州に分布するシコクウツギは花柱に毛があります。 京都府から岡山県にかけて点在するアイノコバイカウツギは葉裏と花柱に毛があり、 双方の交雑種と見られています。
関わりが深い生き物
花には甲虫などいろいろな昆虫がやって来ます。
新芽にはアブラムシがよくつきます。