ふつう高さ2~5mくらいになりますが、 まれに12mまで大きくなる木もあります。 根元から幹をたくさん出して株立ちの樹形になります。
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特徴
早春にイソギンチャクに似た黄色い花を咲かせます。 ふちが波打ちひし形の葉っぱも個性的ですが、 実も折り紙で作った紙風船に似ていて、 とにかくユニークな日本固有種の木です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
丸みのあるひし形や平行四辺形のゆがんだ形をした、 ちょっと個性的な葉っぱです。 波状のギザギザもチャームポイントです。
花
2~3月、 黄色いリボンの様な花びらを出してイソギンチャクのような形のユニークな花を咲かせます。
実
折り紙で折った紙風船のような形のかたい実がなります。 実は2つにさけて、 2つの黒い種をはじき飛ばします。
幹・枝
灰色がかった幹や枝で、 幹には、 やや大きめの皮目(ひもく)と呼ばれるブツブツがたくさん付きます。
冬芽・葉痕
葉っぱになる芽はふさふさの白い毛に被われてとても温かそうに冬を過ごします。 花になる芽は灰色がかった茶色の毛に被われていて2~4個が仲良く集まって付きます。
人との関わり
枝をゆでて柔らかくして折り曲げ、 雪の上を歩く時にはく「輪かんじき」を作る材料として使われてきました。
名前の由来
たくさん花を付けるので「満作」が由来という説や、 早春の林内で最初に花を咲かせるため「まず咲く」がなまったものといわれています。
体験・遊び
マンサクの実は割れるとまるでカバが口を開いているよう。 冬に実が乾くと口が開き、 種が落ちるので、 観察してみましょう。 たくさんの口を開けたカバたちが枝についていますよ。
関わりが深い生き物
まだ寒い時期に咲く花に虫の姿は少ないですが、 ハエやヒラタアブなどがやって来ます。
山や丘陵地で見られるウラクロシジミ(チョウ)の幼虫が葉を食べます。