成長すると高さ20mにもなります。
林で他の木と生きるより、 単独で植えられている方が元気な木が多いです。
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特徴
中国では、 かつて朝廷の庭にエンジュが植えられていたことから、 「品格の高い木」とされてきました。 日本でも古代に渡来し、 縁起の良い尊い木とされてきました。 実や花のつぼみ、 樹皮は薬や染料になり、 人の生活を支えてきた木でもあります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
小さく卵型の葉です。 小さな葉は対生(同じ場所から2枚つく)と互生(交互につく)の場合があります。 裏面は白色で短い毛が生えています。
花
真夏に黄白色のチョウ型の花をつけます。 花の咲き方は、 ややまばらに咲きます。
ルチンが含まれる蕾は「槐花(かいか)」と称し、 止血や黄色の染料に使われることがあります。
実
秋の終わり、 丸い玉が何個か並んだようなくびれのある実がなります。
中には液がぱんぱんに詰まって重たいです。 この中にはサポニンという物質が含まれていて、 薬になります。
ヒヨドリが大好きで集団で食べているのが見られます。
幹・枝
幹には縦に深い割れ皺ができます。
内皮(外側の皮をむくと出てくる内側の皮)は黄色で臭いにおいがします。
樹皮を煎じたものは腰痛の薬になります。
人との関わり
中国では、 かつて朝廷の庭にエンジュが植えられていたことから、 エンジュを「品格の高い木」又は「出世の木」として大切にされてきました。 そのため縁起の良い木とされ、 庭や学校に植えられたりします。
名前の由来
エンジュという名前は、 「イヌエンジュ」の古名「エニス(恵爾須)」が変化したものとされています。
中国ではエンジュをファイ(=槐)と呼びます。
その他の情報
華北(かほく : 中国の北部、 北京を含む地域)では大きな木が多く、 人々がやすらぐ木陰をつくっています。
関わりが深い生き物
ヒヨドリはエンジュの実が大好きで集団で食べにやって来ます。 エンジュマメゾウムシというハムシがエンジュの実を食べます。