よく枝分かれをしてよくしげり、高さ3~5mくらいになります。

ミツバウツギ
実はおさるのパンツ⁈

ミツバウツギの特徴
3枚セットの葉っぱやほのかに香る白い花は繊細でやさしい感じです。一方、果実は何とも風変わりな矢はず形をしています。「サルのパンツ」と呼ぶ地域もあるそうです。
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
ギザギザのある葉っぱが、3枚セットで対生に付きます。ミツデカエデとメグスリノキも同じ特徴を持ちますが、他よりも丸みを帯びた葉っぱで、細かいギザギザと少なめの毛で見分けられます。
花
5~6月、ほんのり良い香りがする、白くて可愛い花をたくさん咲かせます。
実
ちょっと風変わりな、2㎝くらいの矢はず形の実が付きます。9~11月に熟すと真ん中が少しふくらんできます。
幹
樹皮は灰色っぽい茶色で縦に筋があります。
冬芽
2個の冬芽が仲良くならんで、ちんまりと春を待ちます。
人との関わり
昔から若葉は山菜として食べられてきました。枝はかたくて丈夫なのでハシとして利用されました。
名前の由来
3枚セットの葉っぱを付け、枝がウツギの様に空洞であることから名付けられました。
その他の情報
変種には、葉に毛が無いケナシミツバウツギ、花が緑色のミドリミツバウツギ、淡紅色の花のウスベニミツバウツギがあります。
性格
香りが良く、大人しく清そな雰囲気の花とは裏腹に、実は一度見たら忘れられない、へんてこな形をしています。いろいろな物に連想されて「サルのパンツ」と呼ぶ地域もあます。しかもサルのパンツの中では種が熟し、パンツごと飛んでいくという結末は驚きの連続です!
体験・遊び
面白い実の形から何に見えるか連想ゲームをしてみましょう!ネコ、初心者マーク、ボクサーパンツ、桃太郎のモモがぱっかんと割れたところ、パックマン、いろいろなものが見えてくるでしょう?
ミツバウツギの見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗