四季の森公園

シナマンサク

中国から来たマンサク

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特徴

中国原産で、 葉も花も日本原産のマンサクよりも大き目で、 花の時期には枯れた葉が残るのが特徴です。
マンサクの名の由来の一説には早春に「先ず咲く」に由るといわれますが、 マンサクの仲間の中で一番早く咲き始める木なので「マンサクの中のマンサク」といえます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ2~9mくらいになります。 株立ちの樹形になり、 枝を横に広げます。

  • 横に長い楕円形の樹形
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

葉っぱや柄には毛があり、 特に葉裏は細かい毛がたくさん生えていて白っぽく見えます。 葉の縁は浅い波状のギザギザがあります。 寒くなっても、 なかなか枝から落ちずに、 春までくっ付いていることが多いです。

  • 左右対称にはならない葉っぱ
    写真 / htanaka

  • 葉裏は綿のような毛が生えていて白っぽい
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 紅葉した葉っぱ
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 早春に花が咲いても付きっぱなしの葉っぱ
    写真 / MasakoT

冬の終わりから早春にかけてマンサクよりも早く咲き始めます。
ヒラヒラ伸びる黄色いリボンの様な花びらの付け根は、 濃い赤茶色をしています。

  • 花の下に残った枯葉はヨダレ掛けのよう。
    写真 / MayaB

  • 寒くても枯れ葉に守られながら元気に咲く花
    写真 / MasakoT

  • マンサクよりやや大きい花
    写真 / MasakoT

  • リボンのような黄色い花びらは4枚ある
    写真 / S.Ikeda

  • 中心に雌しべ、 その周りを取り囲むように雄しべがある
    写真 / MayaN

  • 2~4個ほどの花が集まって咲く
    写真 / S.Ikeda

折り紙で折った紙風船のような形のかたい実がなります。 実は2つにさけて、 2つの黒い種をはじき飛ばします。

  • 秋に熟すと茶色くなる実。 実も毛深い
    写真 / htanaka

  • 実の付け根はよれっとした「がく」で包まれる
    写真 / htanaka

  • 光沢のある黒い種
    写真 / MasakoT

幹・枝

灰色がかった幹や枝で、 幹には、 やや大きめの皮目(ひもく)と呼ばれるブツブツがたくさん付きます。 若い枝には綿の様な毛がたくさん付きます。

  • つぶつぶした皮目が散在する
    写真 / htanaka

  • つぶつぶした皮目が散在する
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 若い枝に薄茶色の細かい毛が付く
    写真 / htanaka

冬芽・葉痕

先がとがった葉芽も、 丸い花芽も、 ふさふさの毛に被われて、 とても温かそうに冬を過ごします。

  • ツンと細長い葉芽とコロンっとした花芽
    写真 / MasakoT

  • ふっさふさの白い毛に被われた葉芽
    写真 / MasakoT

  • 柄の部分もふさふさしている
    写真 / MasakoT

  • すらりとした葉芽。 葉が落ちた後に残る葉痕(ようこん)は♡型
    写真 / MasakoT

名前の由来

中国原産なので中国を意味する「支那(しな)」が付きました。 マンサクの名前の由来には、 早春の花が多い年は豊年満作である、 早春に「先ず咲く」が変化した、 といった説など様々な説があります。

その他の情報

園芸品種としてマンサクとの雑種がいろいろ作られています。 葉の特徴は中間型のものが多く、 大きい花が咲くものや赤い花が咲くもの等があります。

体験・遊び

シナマンサクの花も香りがします。 何かかいだことがあるような香りなのですが、 何でしょう?古い花を拾って嗅いでみたら、 ギンナンを炒っているときの匂いだと思いました。 みなさんはどうですか?

  • 錦糸卵のような花。 匂いは?
    写真 / minaei

  • 落ちていた花はギンナンを炒った匂い?
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

早春、 まだ寒い時期に咲く花には、 成虫で越冬しているハエやハナアブなどがやって来ると思われます。

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