細い枝をたくさん出して、 横に広がる樹形です。 よく枝分かれし、 高さ1mくらいまで大きくなります。 枝は2年で枯れますが、 新しい枝が根元からどんどん出て来ます。
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特徴
古来、 「ほうき」の材料として使われてきた木です。
高野山では竹を植えることが禁じられていたので、 代わりに枝を集めて箒をつくった事から名前が付いたと言われます。
冬まで残る綿毛のついた種も小さな箒のように見えます。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
1年目に伸びた枝には、 しずくの形をした葉っぱが互生に付きます。 2年目の枝には細長い葉が集まって付きます。 ところどころに飛び出るギザギザがあり、 葉の裏には短毛が生えています。
花
秋、 葉が互生する1年目の長い枝の先っぽに1㎝くらいの白い花を1個づつ咲かせます。 2年目の枝には咲きません。
見た目が小さなキクのような花です。 コウヤボウキは、 キクの仲間では珍しく、 草ではなく木であるキクの仲間なのです。
実
秋から冬にかけて、 たくさんの綿毛が付いた実がなります。 綿毛は風に乗って種を遠くまで飛ばします。
幹・枝
枝には短い毛が生えていて、 触るとざらつきます。
冬芽・葉痕
1cmに満たない小さな冬芽は、 白い毛におおわれ、 陽に当たると輝いて見えます。
人との関わり
正月の初子(はつね)の日に養蚕の神様を祀る儀式として蚕室を掃く「ほうき」として用いられました。
京都府伏見では酒桶の濁りの泡をふきとる時に使われます。
名前の由来
高野山で竹などの有用植物を植えることが禁じられていたことから、 落葉したコウヤボウキの枝を集めて箒をつくったことに由来して名づけられました。
その他の情報
ナガバノコウヤボウキという似た木がありますが、 葉の裏に毛はほとんど無く、 花は二年目の枝の短い枝の先っぽに付きます。
関わりが深い生き物
花には、 ハナアブ、 ハナバチ、 チョウなどがやって来ます。