21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば)

フゲンゾウ

普賢菩薩(ふげんぼさつ)乗る(のる)(ぞう)のハナ((はな)/(はな)

この()親友(しんゆう)登録(とうろく)

マイページの樹木(じゅもく)(ちょう)親友(しんゆう)マーク付き(つき)ます。

特徴(とくちょう)

()漢字(かんじ)で「(ひろし)(けん)(ぞう)」と書き(かき)普賢菩薩(ふげんぼさつ)乗る(のる)(ぞう)意味(いみ)します。 「()()」といって、 細く(ほそく)小さな(ちいさな)()のようになった雌しべ(めしべ)()(ほん)あり、 長い(ながい)(もの)(ぞう)(はな)のように曲がり(まがり)ます。 ()(ほん)あるので(きば)例え(たとえ)られることも。 室町(むろまち)時代(じだい)(ころ)から華やか(はなやか)八重咲(やえざき)で、 少し(すこし)グレーかかった(さくら)(しょく)少し(すこし)ずつ白く(しろく)なる美し(うつくし)さが人々(ひとびと)魅了(みりょう)してきた園芸(えんげい)品種(ひんしゅ)です。 ヤエザクラとしては最も(もっとも)古い(ふるい)品種(ひんしゅ)一つ(ひとつ)でもあります。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(えだ)(よこ)広がり(ひろがり)笠形(かさがた)()(がた)になります。 (はな)八重(やえ)花びら(はなびら)多く(おおく)()大きい(おおきい)()なので(えだ)(おも)さに耐える(たえる)いために太く(ふとく)なります。

  • (えだ)水平(すいへい)広がり(ひろがり)笠形(かさがた)()(がた)作る(つくる)
    写真(しゃしん) / SeijiI

()

楕円(だえん)(がた)でギザギザがあり、 (さき)っぽがかなり細く(ほそく)、 とがる葉っぱ(はっぱ)です。 (しん)()(あか)茶色(ちゃいろ)をしているサクラです。

  • 先端(せんたん)がとがる小判(こばん)(がた)()
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • ギザギザが細かい(こまかい)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 新芽(しんめ)(あか)茶色(ちゃいろ)になるタイプのサクラ
    写真(しゃしん) / SeijiI

(はな)

晩春(ばんしゅん)に、 30(まい)前後(ぜんご)花びら(はなびら)付け(つけ)、 ぼってりしている八重咲き(やえざき)(はな)咲かせ(さかせ)ます。 (つぼみ)(とき)はダークピンクですが、 咲き(さき)進む(すすむ)次第に(しだいに)白く(しろく)なります。

  • ピンク色(ぴんくいろ)少し(すこし)グレーがかる
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 普賢菩薩(ふげんぼさつ)乗る(のる)(ぞう)(はな)(きば)例え(たとえ)られる()()した雌しべ(めしべ)
    写真(しゃしん) / MayaN

  • 花びら(はなびら)は30(まい)(ほど)付い(つい)ている!
    写真(しゃしん) / SeijiI

()

雌しべ(めしべ)()()するので実は(じつは)できません。

(みき)

重い(おもい)八重咲(やえざき)(はな)大きい(おおきい)めの()耐え(たえ)られるように(えだ)太く(ふとく)なります。

  • 横長(よこなが)(かわ)()付い(つい)(しま)模様(もよう)付く(つく)樹皮(じゅひ)
    写真(しゃしん) / MayaN

冬芽(とうが)

紅色(こうしょく)がかった(あか)茶色(ちゃいろ)大きめ(おおきめ)冬芽(とうが)です。 ()はほとんどありません。 ()(こん)にはふくよかな感じ(かんじ)のお(かお)があります。

  • (なに)かにうっとりしているようなお(かお)
    写真(しゃしん) / Tamacha

  • ちょっとまぶしそうなお(かお)
    写真(しゃしん) / Tamacha

(ひと)との関わり(かかわり)

(はな)観賞(かんしょう)だけでなく、 花びら(はなびら)塩漬け(しおづけ)にして(さくら)(ちゃ)として利用(りよう)されてきました。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

(むかし)鎌倉(かまくら)小高い(こだかい)(おか)普賢菩薩(ふげんぼさつ)祭る(まつる)(どう)がありました。 その(はた)にあった原木(げんぼく)()()した2(ほん)雌しべ(めしべ)を、 普賢菩薩(ふげんぼさつ)乗る(のる)(ぞう)(はな)(きば)例え(たとえ)たことに由る(よる)といわれています。

性格(せいかく)

1990(ねん)(はな)咲き(さき)進む(すすむ)黄色(きいろ)になる品種(ひんしゅ)発見(はっけん)され「須磨(すま)(うら)(ひろし)(けん)(ぞう)」と名付け(なづけ)られました。 現代(げんだい)()られるこのような発見(はっけん)は、 室町(むろまち)時代(じだい)(ごろ)から500(ねん)もの(かん)接ぎ木(つぎき)(なえ)育て(そだて)増やさ(ふやさ)続け(つづけ)影響(えいきょう)突然変異(とつぜんへんい)生じ(しょうじ)やすいサクラとなったことを示し(しめし)ていると考え(かんがえ)られています。

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 石井(いしい)誠治(せいじ)

21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば) 基本(きほん)情報(じょうほう)