四季の森公園

オニシバリ

夏に葉を落とす変わり者

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特徴

冬に青々していて、 他の草木が茂る夏に葉を落とす「変わり者」です。 葉っぱは薄く、 か弱い印象を受けますが、 樹皮はなかなかち千切れません。 そこから「鬼を縛れる」ぐらい丈夫な樹皮ということで名前がつきました。
可愛らしい赤い実には毒があります。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ0.5~1.5m程度になります。 です。 冬枯れの林で青々と葉をつけているので立ちます。 夏には葉が落ちて枝と幹だけになります。

  • 放射状に広がる葉っぱは薄く、 一見「草」のようにも見える。
    写真 / HiroshiN

  • すらりとした樹形。
    写真 / htanaka

  • 他の草木が生い茂る夏に、 葉が落ちて枝と幹だけになる
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

葉は夏に落葉し、 秋には新芽が出て来ます。 先っぽの幅が広く、 ヘラのようにも見える細長い形をしています。

  • 毛は無く縁にギザギザも無い互生の葉っぱ
    写真 / HiroshiN

  • 葉裏は白っぽく、 葉脈がほとんど見えない
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 斜め上に伸びる側脈。 ジグザグに曲がりながら伸びたり、 枝分かれをしていて、 不規則です。
    写真 / HiroshiN

早春に黄緑色の花を咲かせます。 雄花と雌花、 別々の株に咲きます。
ジンチョウゲと近い仲間ですが、 花にはそれほど強い香りはありません。

  • 枝の先の方や側面に数個の花が集まって咲く
    写真 / MayaN

  • 厚みがあって、 4つに裂けて花びらの様にみえるのは「がく」。
    写真 / MayaNィア

  • 咲く前の蕾。 先端は膨れて裂けるが、 その下は筒状のまま
    写真 / htanaka

面長の丸い実が、 夏に赤く熟します。 可愛らしい姿形をしていますが、 毒があり食べられません。

  • つややかな赤い実は有毒!
    写真 / MayaN

  • つややかな赤い実は有毒!
    写真 / MayaN

幹・枝

夏に葉が落ちて目立つ幹や枝は、 灰色がかった茶色をしています。 樹皮は強く、 なかなか引きちぎれません。

  • 灰色がかった茶色
    写真 / MayaN

  • 夏は葉が落ちて目立つ
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

冬芽・葉痕

枝先の芽は小さな円錐形です。 枝先より下の芽はポチッと小さな芽で、 葉痕は半円形、 維管束痕は1つです。

  • 先がとがった小さな芽
    写真 / Tamacha

  • 半円形の葉痕のお顔はかすかに笑っている?
    写真 / Tamacha

人との関わり

丈夫な樹皮は和紙の原料として使われてきました。

名前の由来

ちぎれにくい丈夫な樹皮は、 鬼をも縛れるとされる事に由ります。 夏に葉を落とすため、 ナツボウズ(夏坊主)という別名もあります。

関わりが深い生き物

毒のある赤い実を食べる野鳥がいます。 ヒヨドリは赤い実をパクっと食べ、 カワラヒワは果肉を取り除き、 タネだけを食べるとのことです。

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