高さ10~20mになりますが、 大きなものは25mにもなります。
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特徴
ウルシに似ていますが、 ウルシの仲間ではありません。 ニガキ科の仲間です。
かぶれないので庭木にされ、 それが名の由来にもなっています。 別名の神樹(シンジュ)が示すように成長が早く、 大きくて雄大な樹形になります。
神樹蚕(シンジュサン)というを飼うために日本に持ってこられたとも言われます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
奇数の小さな葉が羽根のように並んで付き、 長いものは1m程にもなります。 葉をちぎるとゴマのような匂いがします。
花
初夏、 白っぽい緑色の小さな花が集まって咲きます。
雄花と雌花は別々の木に咲きます。
実
長さ5㎝程度の楕円形の実がなります。 真ん中に丸いタネが付き、 人の目のように見えます。
幹・枝
樹皮は灰白色でしわ状に浅く裂ける
冬芽・葉痕
枝から少しだけポコっと出っ張る、 丸い小さな冬芽です。 それよりも、 茶色の太い枝いっぱいにペタンペタンとついているような葉痕が目立ちます。 維管束痕は、 葉痕の外側のカーブに沿ってたくさん並びます。
人との関わり
明治初期に渡来して庭木、 街路樹として用いられました。 根や樹皮は殺虫剤として利用されることもあります。
名前の由来
庭に植えるウルシに似た木の意味に由ります。
英語名「tree of heaven」は天の木の意味です。 ドイツ名「Gtterbaum」も神樹の意味で別名の「シンジュ」の語源になっています。
性格
ニワウルシはたくさん種を飛ばして、 日当たりの良い場所などで芽生えています。 街路の植栽から出ていたり、 中には街路樹そのものになりすましている木もいます。 草のような幼樹から成木へ大変身するので、 気が付かずに剪定され、 街路樹扱いされています。
体験・遊び
新しい葉をちぎって匂いを嗅いでみましょう。 炊き立てのタイ米という人もいて、 ふんわり匂います。 夏~秋の硬い葉はあまり匂いません。 似ているカラスザンショウは柑橘系ココナッツな香りです。 ウルシなどと間違えないようによく観察して嗅ぎましょう。