手賀沼自然ふれあい緑道

イロハモミジ

秋の風景を鮮やかに染める代表選手

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特徴

秋の紅葉の代表選手。 赤や黄色に染まった葉はとても美しいです。 落ち葉はよく見ると一つ一つ色の染まり方が違います。 一番お気に入りの色の葉を見つけてください。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

枝を低く長く伸ばします。 水面に長い枝を伸ばす木が多く、 紅葉すると美しい風景をつくります。

  • 紅葉は言葉に表せない美しさ
    写真 / MayaN

  • 水面に枝をのばす木が多い
    写真 / MayaN

  • 春の新緑も美しく「青モミジ」と呼ばれる
    写真 / MayaN

7つに分かれている葉を「イロハニホヘト」と数えたことから「イロハモミジ」という名前になりました。 実際葉の切れ込みは数は7つとは限りません。 いくつに裂けているか数えてみてください。

  • 葉一枚一枚の染まり方が違って面白い
    写真 / MayaN

  • 芽吹きの様子が面白い。 小さな冬芽の中に葉がどのようにたたみこまれていたのかが良く分かる
    写真 / MasakoT

芽吹きの頃、 小さな赤い花が沢山咲きます。

  • 小さな真っ赤な花が咲く
    写真 / MasakoT

  • 花の拡大。 中心が大きな雌しべ。 周りの赤いのは、 退化した雄しべ。
    写真 / MasakoT

  • 花が咲いている様子を遠目にみたところ
    写真 / EijiI

翼がついた2個セットの実をつけます。 秋の落葉のころ、 実って乾いた実は、 真ん中から折れて1個ずつばらばらになり、 風に乗ってクルクルと回転しながら飛んでいきます。

  • 2個セットでブーメラン型になっている実。 葉の上にかぶさるように実ります。
    写真 / MayaN

  • 種は秋になるにつれ茶色くなっていく
    写真 / MasakoT

  • 紅葉の時期まで木に残り、 落葉の頃、 葉とともに種も風に乗って飛んでいく
    写真 / MayaN

幹・枝

若木の幹は、 緑がかった色で滑らかです。 老木の幹は、 うすい灰褐色(茶色とグレーを混ぜたような色)です。 縦に浅い裂け目が入ります。

  • 少し緑がかった幹
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

2個セットになっている真っ赤な冬芽です。

  • 冬芽の様子
    写真 / MasakoT

  • 芽吹き始めた冬芽
    写真 / MasakoT

名前の由来

ベニバナの赤い染料を押して出すことを「もみず」と言います。 そこから赤く染まる葉を「モミジ」と呼ぶようになったと言われています。

性格

ガツガツ大きくなろうという木ではなく、 省力モードな木です。 花も小さく、 葉も薄く、 できるだけ設備投資しないで質素に暮らすイメージです。 秋の紅葉でも、 大切な葉緑素をきっちりと回収してから葉っぱとお別れしていると思います。

  • 真っ赤な紅葉だからといって暮らしは派手じゃない
    写真 / minaei

体験・遊び

紅葉の王冠をつくってかぶってみよう。
黒い紙(A3ぐらい)を2つに縦長に切って使います。 縦に2つに折って二重にし、 間に葉っぱをはさめるようにします。 窓のように穴をあけたいところは、 紙を少し折ってから線対称の形(ハート、 スペード、 ダイヤなど)を切り抜きます。 穴が開いた場所に葉を置き、 紙の間に挟んでからホッチキスで止めます。 皮膚にホッチキスの針先があたらないように、 外側に針先が出るように止めてください。

  • 紅葉の王冠
    写真 / minaei

  • 黒い紙を切って挟み、 ホッチキスでとめるだけ
    写真 / minaei

  • 光に透かすときれい
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

花にはいろいろなカミキリムシがやって来ます。 3月中旬、 新芽が芽吹く頃、 モミジニタイケアブラムシが活動を始めます。

執筆協力 : 「性格」「体験・遊び」岩谷美苗 執筆

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