カツラ

姿(すがた)も香り(かおり)も美しく(うつくしく)古代(こだい)から愛さ(あいさ)れてきた木(き)

木(き)の自己(じこ)紹介(しょうかい)
樹木(じゅもく)クイズ

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カツラの特徴(とくちょう)

秋(あき)に黄葉(こうよう)する丸い(まるい)葉っぱ(はっぱ)が特徴(とくちょう)です。落ち葉(おちば)はキャラメルのようなあまい香り(かおり)がします。水辺(みずべ)を好み(このみ)ます。
姿(すがた)も香り(かおり)も美しく(うつくしく)古代(こだい)から人々(ひとびと)に愛さ(あいさ)れ、各地(かくち)に「神(かみ)の木(き)」とされている木(き)があります。

イラスト提供(ていきょう)：平田(ひらた)美紗子(みさこ)（林野庁(りんやちょう)　北海道(ほっかいどう)森林(しんりん)管理(かんり)局(きょく)）

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)の情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)を基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの差(さ)があります。

樹(き)形(がた)

一番(いちばん)太い(ふとい)幹(みき)以外(いがい)に何(なん)本(ほん)も細い(ほそい)幹(みき)が出(で)ていることが多い(おおい)です。

水辺(みずべ)のカツラは、のびのびと美しい(うつくしい)独特(どくとく)の樹(き)形(がた)になる
写真(しゃしん) / MayaN
空(そら)に向かっ(むかっ)て伸びる(のびる)姿(すがた)が神々しい(こうごうしい)。ぜひ木の下(このした)から眺め(ながめ)てほしい。
写真(しゃしん) / MayaN
成長(せいちょう)がとても早く(はやく)、身近(みぢか)な緑地(りょくち)でも大木(たいぼく)が見(み)られる
写真(しゃしん) / MasakoT

葉(は)

丸み(まるみ)のある葉っぱ(はっぱ)が向かい合っ(むかいあっ)てつきます。ハート型(がた)の葉(は)が多い(おおい)ですが、色んな(いろんな)形(かたち)があります。春(はる)の新緑(しんりょく)、秋(あき)の黄葉(こうよう)がとてもきれいです。若葉(わかば)や落ち葉(おちば)はキャラメルのような甘い(あまい)香り(かおり)がします。
カツラの葉(は)については、こちらのブログも是非(ぜひ)ご覧(ごらん)ください。→カツラの葉っぱ(はっぱ)の秘密(ひみつ)～２年(ねん)目(め)で実る(みのる)恋(こい)～(noteのブログ）

秋(あき)には黄葉(こうよう)、落ち(おち)た葉(は)は甘い(あまい)香り(かおり)。
写真(しゃしん) / EijiI
黄葉(こうよう)の時期(じき)。木(き)が真っ(まっ)黄色(きいろ)に染まる(そまる)。
写真(しゃしん) / hTanaka
新緑(しんりょく)のころの色合い(いろあい)も鮮やか(あざやか)で美しい(うつくしい)。
写真(しゃしん) / EijiI
新(しん)葉(は)は赤(あか)味(み)を帯びる(おびる)
写真(しゃしん) / MasakoT

花(はな)

雄(ゆう)の木(き)と雌(めす)の木(き)があります。花(はな)は地味(じみ)ですが、木(き)全体(ぜんたい)に咲く(さく)ので目立ち(めだち)ます。北海道(ほっかいどう)には山(やま)全体(ぜんたい)がカツラの花(はな)で赤く(あかく)染まっ(そまっ)て見え(みえ)ます。
→北海道(ほっかいどう)の木(き)は広島(ひろしま)カープファン(noteのブログ）

雌花(めばな)
写真(しゃしん) / MasakoT
雄花(おばな)
写真(しゃしん) / MasakoT
北海道(ほっかいどう)では、早春(そうしゅん)にカツラが一斉(いっせい)に花(はな)が咲かせ(さかせ)山(やま)が赤く(あかく)染まる(そまる)風景(ふうけい)が見(み)られる。
写真(しゃしん) / YukiSano

実(み)

とっても小さな(ちいさな)黒っぽい(くろっぽい)バナナのような実(み)がなります。中(なか)には小さな(ちいさな)羽(はね)のついた種(たね)が沢山(たくさん)入っ(はいっ)ています。

枝(えだ)に直接(ちょくせつ)つくバナナのような形(かたち)の実(み)
写真(しゃしん) / MayaN
実は(じつは)熟す(じゅくす)と割れる(われる)。
写真(しゃしん) / MasakoT
羽(はね)のある種(たね)
写真(しゃしん) / MayaN

幹(みき)

浅い(あさい)筋(すじ)が沢山(たくさん)入り(はいり)ます。老木(ろうぼく)は薄く(うすく)皮(かわ)がはがれます。

写真(しゃしん) / MayaN
写真(しゃしん) / YukiSano

冬芽(とうが)

赤み(あかみ)があって先(さき)のとがった冬芽(とうが)で、枝(えだ)の両側(りょうがわ)に2個(こ)ずつ出(で)ています。葉(は)痕(こん)の維管束(たば)痕(こん)は３つで、烏帽子(えぼし)をかぶった平安(へいあん)貴族(きぞく)のようなお顔(かお)に見え(みえ)ます。枝(えだ)によって役割(やくわり)分担(ぶんたん)があり、枝(えだ)や芽(め)のつき方(かた)が特徴(とくちょう)的(てき)です。

枝(えだ)先(さき)の二(に)人組(にんぐみ)の烏帽子(えぼし)の中(なか)には、新しい(あたらしい)枝(えだ)を伸ばす(のばす)ための芽(め)がしまってある。
写真(しゃしん) / Tamacha
枝(えだ)先(さき)より下(した)の二(に)人組(にんぐみ)は、葉っぱ(はっぱ)を1枚(まい)だけ出す(だす)ための芽(め)。
写真(しゃしん) / Tamacha
葉っぱ(はっぱ)を1枚(まい)出し(だし)ては終わる(おわる)サイクルを少し(すこし)繰り返し(くりかえし)たところ。
写真(しゃしん) / Tamacha
1年(ねん)に1回(かい)、1枚(まい)だけ葉(は)を出す(だす)役割(やくわり)の枝(えだ)（「短(たん)枝(えだ)」という）は、少し(すこし)しか伸び(のび)ない。
写真(しゃしん) / MasakoT
「短(たん)枝(えだ)」は少し(すこし)しか伸び(のび)ないので、こんな形(かたち)になったりする。
写真(しゃしん) / Tamacha
新しい(あたらしい)枝(えだ)を伸ばそ(のばそ)うとする独特(どくとく)なシルエットで目立つ(めだつ)。
写真(しゃしん) / MayaN

人(ひと)との関わり(かかわり)

北海道(ほっかいどう)の先住民(せんじゅうみん)族(ぞく)であるアイヌの人(ひと)たちは、カツラの木(き)で丸木舟(まるきぶね)を作っ(つくっ)ていました。

写真(しゃしん) / YukiSano

その他(そのた)の情報(じょうほう)

荘厳(そうごん)な姿(すがた)や芳しい(かんばしい)香り(かおり)から「神(かみ)の木(き)」とされる木(き)が全国(ぜんこく)にあります。

特に(とくに)北海道(ほっかいどう)では大木(たいぼく)が多く(おおく)、その姿(すがた)は荘厳(しょうごん)。アイヌ文化(ぶんか)との関わり(かかわり)も深い(ふかい)。
写真(しゃしん) / SanoYuki
京都(きょうと)の貴船(きぶね)神社(じんじゃ)のカツラ。水(みず)の豊か(ゆたか)な京都(きょうと)盆地(ぼんち)にもカツラの大木(たいぼく)が多く(おおく)あり、神(かみ)の木(き)として慕わ(したわ)れている。「桂(かつら)」や「桂川(かつらがわ)」という地名(ちめい)にもなっている。
写真(しゃしん) / MayaN

関わり(かかわり)が深い(ふかい)生き物(いきもの)

バナナのような実(み)の中(なか)にあるタネは、風(かぜ)にのって飛ん(とん)でいきますが、アトリの仲間(なかま)のカワラヒワやマヒワがタネを食べ(たべ)に来る(くる)ことがあります。

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