高さ30㎝くらいまで大きくなる常緑小低木です。 地面を這う匍匐茎で横に広がっていきます。
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特徴
小さいけれど木です。
古来より冬でも枯れないピカピカの葉っぱと赤い実が美しいということで人々に愛されてきたんだよ。
センリョウ、 マンリョウ、 カラタチバナ(百両)と並べて「十両」と呼ばれ縁起が良いということでお正月のお飾りにも使われてきました。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
光沢のある葉です。
長楕円形または狭楕円形の葉っぱです。 互生で茎の上部に3~5枚が輪生状にまとまって付きます。
花
夏、 葉の付け根に白色の小さな花が下向きに咲きます。
薄ピンクの花は、 よく見るとシクラメンの花に似ています。
実
7㎜程の丸くて赤い実が秋に熟します。
幹・枝
地上茎には小さな粒状の毛があり、 匍匐茎は暗褐色の樹皮をしています。
冬芽・葉痕
幹・枝と同じような色をした、 ツンととがった小さな芽です。 葉痕は丸い形で、 維管束痕は1つです。
人との関わり
古くから背が高くならないということで庭木や鉢物として栽培されてきました。
平安時代にはヤマタチバナの名で万葉集にも詠まれ、 子供が髪を切り揃える「髪そぎの儀」では髪に挿したといわれます。
正月にはセンリョウ、 マンリョウ、 カラタチバナ(百両)と並べて「十両」と呼ばれ縁起木として飾りに使われてきました。
名前の由来
山林の藪に生え、 花の形がみかんの柑子(こうじ)に似ていることに由るといわれています。