樹高は5~15mになります。 果樹として剪定されると、 大きくはなりません。
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特徴
中国原産の木です。 果実を採るために植えられます。
黄色く熟した実は生だととても酸っぱいですが、 甘くするとおいしいので、 お菓子によく使われます。 アプリコットジャムも作られます。
ウメと近い種類でよく似ていますが、 花の顎が赤くて反り返っていること、 タネが網目模様で果肉から剥がしやすいことで区別できます。 ですが、 交配品種も多くあり区別が難しいこともあります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉はウメの葉を丸くした感じで、 交互につきます。
花
春に薄いピンクの花が咲きます。 ガクが赤く、 反り返ります。
実
実は夏のはじめに黄色く熟します。 実の表面は毛があります。 実の種は簡単に外れます。
幹・枝
樹皮は縦にさけ、 浅い縦じまのようになります。
人との関わり
主に実を加工して食べるために栽培される果樹です。
梅と呼ばれる木にはウメとアンズの交配種が多くあります。 特に豊後梅(ぶんごうめ)と呼ばれる品種群はアンズの性質が強い梅の品種で区別するのも難しいぐらい似ています。
名前の由来
中国名の杏から転じてアンズとなったといわれます。
その他の情報
<寒がりなウメをサポートするアンズの耐寒性>
ウメとアンズはとても近い種ですが耐寒性が異なります。
真冬の寒い時期から花を咲かせるウメは寒さに強いと思われがちですが、 じつは寒さに弱いのです。 日本では長野県の高地、 北東北、 北海道などでは育てにくいです。
一方、 アンズは寒冷な気候でも育つことができます。 栽培地域はリンゴと同じです。
そこで寒冷地では梅の仲間でも、 よりアンズの性質が強く寒さに強い「豊後梅」などの品種が植えられてきました。 これらの品種は花が遅咲きという性質があります。
性格
日当たりが大好きな陽樹で、 果樹として植えられています。
なぜか学校によく植えられています。 ところが学校にはウメも植えられていて区別しにくいので困ってしまいます。
体験・遊び
アンズが黄色く熟したら、 アプリコットジャムを作ってみましょう。
関わりが深い生き物
花にはハエ類、 ハナアブなど昆虫、 メジロ、 ヒヨドリなどの野鳥がやって来て、 花粉を運びます。
美味しい実はヒヨドリなどの野鳥が食べます。