つるを伸ばして大きくなっていきます。 他の木に巻き付いたり、 空中や地面をまっすぐに伸びていったりと、 自由奔放に見えます。
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特徴
山野に生えるつる植物で、 周囲が波打つようになった3枚で1組の葉っぱが目印です。 冬に落葉するとアケビと見分けるのは難しいです。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
周りにゆるいギザギザがある小さな葉が3枚1組で、 1枚の葉っぱです。 普通は冬に落葉しますが、 落葉しないこともあります。
花
大きな雌花が数個、 その先に小さな雄花が多数出てきて垂れ下がって咲きます。 アケビと花の色が少し違い、 雌花も雄花も濃い紅色です。 (雄花については花色が薄い場合もある)
実
熟すと、 きれいにパカッと割れます。 白い果肉と黒い種が見えます。 これを見るとやはり食べたくなりますね。 これまた鳥も同じ気持ちになるのかも。
幹・枝
アケビと同じように、 枝や幹は無毛です。 茶色〜灰色のしなやかなつるです。
冬芽・葉痕
無毛で、 あまり尖らない赤みがかった冬芽で、 芽鱗は12〜16枚あります。 楕円形の小さな葉痕の維管束痕は6〜8個です。
人との関わり
昔から、 新芽や実を食べたり、 つるでかごを作ったりして人の生活に役立っています。
身近で花や実を楽しむために、 庭に植えたり、 植木鉢に植えて支柱に絡ませて仕立てたりすることもできます。
名前の由来
熟した実がパカッと口を開けることから「開け実」→「アケビ」と呼ばれるようになったといわれています。
葉が3枚で1組なので「ミツバアケビ」です。
その他の情報
ゴヨウアケビは、 アケビミツバアケビの雑種であるといわれています。 葉は5枚で一組、 ミツバアケビに似ていて縁が少し波打つような姿をしています。
他にも、 葉が大きくて光沢があり、 肉厚なハマミツバアケビ、 葉の縁が波打たず、 花がミツバアケビより少し大きくて色が薄いクワゾメアケビというのがあります。
体験・遊び
パカッと割れる実は優しい甘さのおやつに、 皮も炒めておかずに、 春の葉は山菜に、 つるはかご作りに、 と昔からいろいろと利用してきました。
かご作りに使うつるは、 夏の終わりから秋にかけて山で採取します。 他の木に巻き付いてクルクルしたつるもよいですが、 地面をまっすぐに伸びるつるが使いやすいです。 よく乾燥させて保管し、 かごを編む前に水につけてやわらかくして使います。
関わりが深い生き物
アケビコノハ(ガ)というユニークなイモムシを探してみましょう。
果実は、 タヌキやサルの好物です。
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