21世紀の森と広場

サルスベリ

サルも滑りそうなツルツルの幹

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特徴

幹がツルツルなのが特徴です。 サルも滑るぐらいツルツルなので「さるすべる」→「サルスベリ」となったと言われています。 花の少ない真夏に美しい花をさかせるので、 とても目立ちます。 中国原産で、 江戸時代より前に日本に渡来したといわれています。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

幹がクネクネ曲がり全体も少し曲線を描いたような姿になります。 これがが日本の美のセンスにあうということで、 日本庭園にもよく植えられます。

  • 真夏から初秋に元気に花を咲かせる
    写真 / MayaN

  • 白い花のサルスベリも見かける
    写真 / MayaN

  • 花の少ない夏の緑地のアクセントとなる
    写真 / MayaN

  • 花だけではなく秋の紅葉も美しい
    写真 / MayaN

小さめの丸っこい葉が、 枝の「右、 右、 左、 左…」のように2枚ずつ交互に枝につきます。 葉柄はほとんどありません。

  • 葉は二枚ずつ交互についている
    写真 / EijiI

  • 葉柄がほとんどない
    写真 / 2021.9.4

真夏から秋の長い期間、 さまざまな色の花をたくさん咲かせます。 花のつくりが面白いので近づいてじっくり見てみましょう。
雄しべには2種類あり、 真ん中の短い目立つタイプは虫を誘うための偽物です。

  • たくさん固まって咲くので華やか
    写真 / MasakoT

  • 花びらには柄がある
    写真 / MasakoT

  • 長い雌しべが1本。
    雄しべが2タイプあり、 短いタイプが多数、 長いタイプが6本ある。
    短いタイプは虫を誘うための偽物。
    写真 / MasakoT

  • 真夏のシンボルとも言える
    写真 / MayaN

  • 散った白い花びらは、 雪のよう。
    写真 / MayaN

黒っぽい丸い実がなります。 実が割れると中から羽のついた種がたくさん出てきます。

  • 丸い実ができる
    写真 / MayaN

  • 種が落ちた後も、 外側だけ木に残る
    写真 / MayaN

  • 実の中から羽のついた種が出てくる
    写真 / MayaN

  • 未熟な実
    写真 / EijiI

幹・枝

つるつるした面白い模様の樹皮です。 完全につるつるになる前はまだら模様です。

  • ツルツルになる途中の幹。 まだら模様が面白い。
    写真 / MayaN

  • 完全にツルツルした幹。
    写真 / MayaN

  • たくさんの幹が出ている木。 曲がった枝がかっこいい。
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

水滴型の小さな芽です。 細い枝の芽の横には、 枝からクイっと飛び出し、 下に向かって筋のような出っ張りがあります。

  • 葉痕の維管束痕は1つ。 ニンマリと笑っている。
    写真 / Tamacha

  • 芽のところから、 下に向かって筋のような出っ張りがある。
    写真 / Tamacha

  • あまり尖っていない芽もある。 うっすらと笑っている。
    写真 / MasakoT

  • 横から見ると、 出っ張った芽と筋がわかりやすい。
    写真 / MasakoT

名前の由来

幹がサルが滑るくらい滑らかなので「サルスベリ」と名前につきました。 赤やピンクの美しい花が100日も咲くということで「百日紅」(ヒャクジツコウ)と呼ばれたり漢字で書いたりされます。

関わりが深い生き物

花にはクマバチなどの昆虫がやってきて、 花から花へ忙しそうに飛び回っています。
梅雨時に人家の庭などで、 ギンスジオオマドガというきれいなガが見られることがあります。

  • 花にハナバチの仲間がよくやって来る。
    写真 / MasakoT

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