冬には落葉する低木です。 庭や公園ではこんもりした形に剪定されていることが多く、 見やすい高さで花を楽しむことができます。
リキュウバイ
茶室に飾るウメ似の白い花
特徴
ウメに似てたくさん咲く白い花が茶花(お茶会の時に飾る花)として好まれることから、 茶人・千利休にちなんで名前がつきました。
白い花もきれいですが、 星型の実も形が面白いです。
割れてるのを見つけたら中から餃子のような種を見つけてください。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
ほぼ楕円形ですが、 真ん中から先の方が少し幅が広い形をしています。 葉の縁にギザギザが全くないものと、 葉先に少しだけギザギザがあるものがあります。
花
白くて丸い花弁が5枚、 花弁の間からのぞく小さな萼(がく)も白い色です。 枝先にふさのようになってつきます。
実
上から見ると星のような形の実です。 若い実は薄緑色、 熟すと茶色くなってパカッと開き、 種がこぼれ落ちます。
幹・枝
幹は縦に粗い筋のある褐色です。 若い枝は少し赤みのある褐色をしています。
冬芽・葉痕
先がピュンととがり、 つやがあって紅色がかった芽鱗に包まれた冬芽です。 半円形の葉痕には維管束痕が3つ、 上の方に並んでいて、 お顔に見えます。
人との関わり
茶道で、 初夏の茶花(ちゃばな)として、 茶室に飾られます。 茶人「利休」の名がついていることで人気が出ました。 茶花というのは茶室に生ける花で、 季節感を演じるものの一つです。
名前の由来
花がウメに似ていて、 茶花(ちゃばな)として好まれることから、 茶人として有名な「千利休(せんのりきゅう)」の名がつけられました。 が、 明治時代に日本に入ってきたリキュウバイと、 千利休に接点はありません。
が、 明治時代に日本に入ってきたリキュウバイと、 千利休に接点はありません。
体験・遊び
花が終わり、 葉が落ちても、 熟した実が枝にいっぱいついている「枯れ姿」もながめてみましょう。
実は真上から見ると花や星の形にも見えます。