始めは大ぶりな枝ぶりで急激に高く伸び、 その後横へ枝を伸ばしていきます。

キリ
小さく芽生えて大きく育つ

特徴
キリは中国原産の木。 キリのタンスで有名です。 木材が軽くて加工しやすくまた、 燃えにくいので金庫の中などにも使われました。 種は小さく風にのり日当たりの良い場所で大きくなります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
葉は対につき、 葉には柔らかい毛があり、 少しねばつきます。 ひこばえの葉はとても大きくなります。
花
晩春に薄紫の花が咲きます。 花びらの付け根にある「がく」がビロードのような木の皮のような質感でリッチな雰囲気です。
実
秋から晩秋、 クリの形の実がなります。 これが種だと思っている人が多いのですが、 この中に小さな種がぎっしり入っています。
幹・枝
生長が早く新しい1年枝は太く、 中には穴があります。 枝の葉が出る場所に節があり、 まるで竹のような構造です。 年輪幅が広く20年ぐらいでタンスができるぐらい太くなります。
幼木
人との関わり
キリは軽くてくるいが少ないので、 キリのタンスや琴などに使われます。 昔は娘が産まれたら、 嫁入り道具にタンスを作るためにキリを植えていました。
名前の由来
キリを木材として栽培するとき、 根元から切ると切り株から出た枝はまっすぐ伸びて木材として使いやすくなります。 「切る」という木材として育てる方法が名前の由来のようです。
その他の情報
原産地は韓国の鬱陵島や九州原産との説もありますが、 現在は中国中部原産といわれています。
性格
とても小さな種で飛んで隙間に入り、 芽生えは小さいのですが、 そこから驚くほど大きくなります。 いろんな隙間から生えています。 「大きい邪魔だ!」と根元から切られると、 そこからひこばえが伸びて2階まで伸び、 返って大きくなる始末。 まるで巨大化する怪獣みたいな木です。
体験・遊び
キリの枝には節があります。 キリの新しい枝は太くて、 まるで竹のように花瓶が作れます。