オオハシゴシダ

ハシゴシダより厚くて白毛びっしり

  • 低山の林床に生える。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 乾いた尾根沿いにも多い。
    ここではより小さくて、 別種みたいに見える。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 根茎を短くはうか斜上させて葉を出す。
    胞子葉は立ち上がるように出る。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 葉先。
    やや急に細くなる。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 羽片。
    丸みがあるように深く切れ込む。
    ハシゴシダよりも厚みがあり、 基部上側の裂片が長くなったりはしない。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群をつける。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形。
    写真のように脈寄りにつくことが多いが、 フチ寄りのことも。
    包膜はC形で、 表面に毛が多い。
    写真 / 2023.10 鹿児島県屋久島 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    白くて長い毛がびっしり。 本種の大きな特徴。
    その中に、 細くて濃い茶色の鱗片が少し混ざる。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 新芽。
    短い毛が多く、 細い鱗片も混ざる。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

特徴

紀伊半島以南に分布するシダ。 近縁のハシゴシダよりも葉は厚みがあって、 葉柄基部に白くて長い毛がびっしりつきます。 名前にはオオとつきますが、 ハシゴシダと大きさでそこまで差はなく、 乾いた尾根沿いではより小さめの株もよく見られます。
 
葉の長さ : 30~60cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 本州(紀伊半島)、 四国(徳島)、 琉球、 台湾、 中国南部

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​