茶筅(ちゃせん)というのは、 抹茶をお湯と混ぜる(点てる)際に使う道具のことです。 柄の短いホウキのような形をしていて、 小中学生の時に茶道の体験で初めて使った方が多いのではないでしょうか。
チャセンシダは葉の軸部分が丈夫なため、 葉が枯れた後もこの部分が長く残り、 これが集まったものを茶筅に例えたとする説があります。
チャセンシダ
枯葉が集まると「茶筅」になる?
特徴
乾き気味の石垣を好むシダで、 西日本に多い傾向があります。 葉は細長くてふつう黄緑色っぽく、 多数つく羽片は丸みがあり、 根茎から密に葉を立ち上げます。 近縁のイヌチャセンシダとは、 翼(よく)が葉軸の表側にのみあることなどで区別できます。
葉の長さ : 10~30cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の明るい岩場など
分布 : 北海道、 本州(青森・関東以西)、 四国、 九州、 世界の温帯広域
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
