イワウサギシダとウサギシダはどちらも全国的に見ればそれほど多く見られるシダではありませんが、 観察のしやすさはイワウサギシダの方が上です。
その主な理由が、 イワウサギシダが石灰岩地を好んで生えるところにあります。 石灰岩地は見られる場所がある程度限られているため、 「このあたりにありそうだ!」と見当をつけやすいうえ、 鍾乳洞など観光地化しているところも少なくありません。
そのため涼しい地域の鍾乳洞を訪れたついでに周辺を探してみると、 イワウサギシダを見つけられることがあります。 とはいえ日本中見られるわけではなく、 四国を除いて西日本にほとんど分布していない点には一応注意です。
イワウサギシダ
3つにあまり分かれない葉形を観察しよう
特徴
涼しい山地に生える、 やわらかくてなよなよなナヨシダ科のシダ。 近縁のウサギシダよりもアルカリ性の岩場に多く自生し、 全体が3つに分かれるような形にあまりならず、 葉軸に短毛が多くつきます。 葉裏にできる胞子のう群が円形で包膜がないところは同じです。
葉の長さ : 10~30㎝
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の蛇紋岩地や石灰岩地
分布 : 北海道、 本州(奈良以東)、 四国、 朝鮮、 中国、 南アジア、 ロシア、 ヨーロッパ
