イワウサギシダ

3つにあまり分かれない葉形を観察しよう

  • 明るめの蛇紋岩地帯に多い。
    石灰岩地でもよく見る。
    写真 / 2026.7 岩手県 S.Ikeda

  • 中くらいの葉。
    むしろこれくらいのサイズの方がよく見る。
    写真 / 2026.7 岩手県 S.Ikeda

  • 根茎を長くはって葉を出す。
    表面はツヤがない白緑色。
    写真 / 2026.7 岩手県 S.Ikeda

  • 葉先。
    三角状。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 羽片。
    深く切れ込む。
    最下羽片が一番長く、 基部に柄がある。
    それより上の羽片にも柄がつくことがある。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 葉が①最下羽片より葉先寄り、 ②最下羽片の左側、 ③最下羽片の右側であまり分かれてないように見える(①と②③で分かれて見えることはよくある)。
    ウサギシダは最下羽片の柄が長く、 よりはっきり3つに区別できる。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 葉の表面。
    葉軸に短い腺毛が多数つく。
    ウサギシダは無毛に近い。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    あまり目立たない胞子のう群がつく。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 胞子のう群は円形で、 包膜がない。
    葉のフチ寄りにつく。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 葉柄。
    うす茶色の鱗片がつくがこの株は少ない。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 葉軸の羽片分岐点。
    ふくらんだ関節がある。
    羽軸まで毛があることもわかる。
    写真 / 2025.7 徳島県 S.Ikeda

  • 日当たりが強すぎると、 黄色っぽくなる。
    蛇紋岩地にて。
    写真 / 2025.9 長野県 S.Ikeda

特徴

涼しい山地に生える、 やわらかくてなよなよなナヨシダ科のシダ。 近縁のウサギシダよりもアルカリ性の岩場に多く自生し、 全体が3つに分かれるような形にあまりならず、 葉軸に短毛が多くつきます。 葉裏にできる胞子のう群が円形で包膜がないところは同じです。
 
葉の長さ : 10~30㎝
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の蛇紋岩地や石灰岩地
分布 : 北海道、 本州(奈良以東)、 四国、 朝鮮、 中国、 南アジア、 ロシア、 ヨーロッパ

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

ウサギシダよりも見つけやすい?

イワウサギシダとウサギシダはどちらも全国的に見ればそれほど多く見られるシダではありませんが、 観察のしやすさはイワウサギシダの方が上です。
 
その主な理由が、 イワウサギシダが石灰岩地を好んで生えるところにあります。 石灰岩地は見られる場所がある程度限られているため、 「このあたりにありそうだ!」と見当をつけやすいうえ、 鍾乳洞など観光地化しているところも少なくありません。
 
そのため涼しい地域の鍾乳洞を訪れたついでに周辺を探してみると、 イワウサギシダを見つけられることがあります。 とはいえ日本中見られるわけではなく、 四国を除いて西日本にほとんど分布していない点には一応注意です。

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