昆虫、ダニ、菌類などの寄生によって、植物の一部が異常な細胞分裂をおこし、こぶになったり、いろいろな形に変化したものです。虫えい(ちゅうえい)、ゴールとも言われます。虫こぶは、虫にとって、住まいでもあり食事場所でもあり、「お菓子の家」のようなものです。
虫こぶの名前は、「植物の名前+つくられる場所+虫こぶの形+フシ(虫こぶのこと)」という形でつけられます。
特徴
クヌギハケタマバチがクヌギに作った虫こぶ。春、ハチが花芽に産卵すると、綿のようなフワフワの虫こぶになります(クヌギハナカイメンフシ)。この虫こぶから、6月頃羽化したハチは、今度は葉の裏に産卵し、丸い虫こぶをたくさん作ります(クヌギハケタマフシ)。
分布:本州
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。