筑波実験植物園

ナラメリンゴフシ(ナラメリンゴタマバチ)

ナラの芽にできるリンゴのような虫こぶ

  • 赤い小さなリンゴがついているみたい?
    写真 / MasakoT

  • 淡い緑色のナラメリンゴフシ。
    写真 / MasakoT

  • ナラメリンゴフシ 
    写真 / MasakoT

  • 虫こぶの中はスポンジ状で柔らかく、 たくさんのタマバチの幼虫がいる。
    写真 / MasakoT

特徴

ナラメリンゴタマバチが、 若いコナラなどの冬芽に産卵してできるリンゴのような虫こぶ。 5~6月、 成虫が虫こぶから出てきて、 コナラなどの根に産卵します(根にできる虫こぶをナラネタマフシ)。 季節によって、 産卵場所を変えて虫こぶを作るという複雑な生活をしています。 (MT)
 
大きさ : 虫こぶの大きさは直径4cm
食べ物 : 幼虫は虫こぶの中で、 中を食べる
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

虫こぶとは

昆虫、 ダニ、 菌類などの寄生によって、 植物の一部が異常な細胞分裂をおこし、 こぶになったり、 いろいろな形に変化したものです。 虫えい(ちゅうえい)、 ゴールとも言われます。 虫こぶは、 虫にとって、 住まいでもあり食事場所でもあり、 「お菓子の家」のようなものです。
虫こぶの名前は、 「植物の名前+つくられる場所+虫こぶの形+フシ(虫こぶのこと)」という形でつけられます。

見られる木

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