昆虫、ダニ、菌類などの寄生によって、植物の一部が異常な細胞分裂をおこし、こぶになったり、いろいろな形に変化したものです。虫えい(ちゅうえい)、ゴールとも言われます。虫こぶは、虫にとって、住まいでもあり食事場所でもあり、「お菓子の家」のようなものです。
虫こぶの名前は、「植物の名前+つくられる場所+虫こぶの形+フシ(虫こぶのこと)」という形でつけられます。

タブノキハウラウスフシ(タブウスフシタマバエ)
タブノキの葉裏に小さな臼がいっぱい!
特徴
「タブノキ・ハウラ・ウス・フシ」タブノキの葉裏にできるウスの形の虫こぶ。タブウスフシタマバエが産卵し、虫こぶを作ります。虫こぶの中でタマバエの幼虫が育ち、5月頃、成虫が脱出します。虫こぶは秋から春に目立つようになります。(MT)
大きさ:虫こぶは直径5mm前後 高さ8mm前後
分布:本州、四国、九州、南西諸島
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。