クラマゴケ

地面をはう「シダ植物」

  • 湿った林床に多い。
    写真 / 2021.7.14 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 茎のそれぞれの用語。
    大きな特徴は主茎と側枝の区別がはっきりしていることや、 胞子のう穂がはっきりしていることなど。
    写真 / S.Ikeda

  • 茎で地面をはっている。
    主茎と側枝の区別ははっきり。
    写真 / 2021.7.14 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 側枝。 葉が密につく。
    腹葉が背葉よりも大きい。
    写真 / 2023.8.24 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 一面にクラマゴケ。
    コツボゴケなどの本物のコケと間違えないように。
    写真 / 2021.9.3 千葉県鴨川市 S.Ikeda

特徴

暖かい地域の林内の地上一面によく生えています。 名前や形から紛らわしいですがシダ植物で、 水や養分を運ぶ管の維管束(いかんそく)をもっています。 クラマは京都の鞍馬山が由来です。
 
大きさ : 茎は数十㎝になる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 日本(北海道(渡島), 本州, 四国, 九州, 琉球), 朝鮮, 台湾, 中国, 南アジア, 東南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

クラマゴケとクラマゴケモドキ

日本にはクラマゴケモドキという植物もいます。 モドキなのだからクラマゴケと同じくシダ植物というイメージがつきやすいかもしれません。
 
…しかし、 クラマゴケモドキは維管束のないれっきとした「コケ植物」!モドキの方が真のコケなのです…。

見られる散歩道