ヘビノネゴザ

その名もヘビが寝るのに適した敷物!?

  • 山地に多い。
    高山を登るとほぼ確実に出くわす。
    写真 / 2022.9.27 秋田県美郷町 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉を出す。
    この広げている様子が寝ござなんだとか。
    写真 / 2022.5.15 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 羽片。
    全体的に尖り気味。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 胞子のう群は線状かカマ状に曲がる。
    写真 / 2022.7.29 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 葉柄。
    鱗片は中央が栗色でフチの色は淡い。
    これはヘビノネゴザの大きな特徴。
    写真 / 2022.6.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 新芽は渦巻き。 鱗片にも注目。
    写真 / 2022.6.18 千葉県松戸市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。 これは細めのもの。
    尖り気味に切れ込んでいる葉が特徴。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山地でごく普通に見られる中くらいサイズのシダ。 葉形は個体差がありますが、 葉柄基部の鱗片は中央が濃い栗色になることや、 羽片の切れ込みがやや荒々しいことなどが良い特徴です。
 
葉の長さ : 30cmほど
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の林内や林縁
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州), 朝鮮, 中国, 極東ロシア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

名前の由来

本種はシダの中でも名前が一際変わっていて、 放射状に葉を広げる姿がヘビがとぐろを巻いて休むための寝茣蓙(ねござ)に例えられたことに由来しています。 一方で、 銅山のような重金属の多い地帯にもよく生えることから別名をカナヤマシダといいます。 こっちの方が名前としてしっくりくる気がするかも…。