「ヘビノネゴザ」という名前は、 700種以上ある日本のシダの中でも一際変わっていて、 放射状に葉を広げる姿がヘビがとぐろを巻いて休むための寝茣蓙(ねござ)に例えられたことに由来しています。
一方で、 銅山のような重金属の多い地帯にもよく生えることから、 別名をカナヤマシダといいます。 こっちの方が名前としてしっくりくるかも…。
ヘビノネゴザ
その名も、 ヘビが寝るのに適した敷物!
特徴
低地から高山まで広く見られるシダ。 葉形は幅広いものから細長いものまでさまざまで、 羽片の切れ込みが鋭く、 葉のやわらかさに反して荒々しい感じがします。 葉裏には小さな胞子のう群が並び、 カマのような形をしています。 葉柄基部には、 中央が栗色でフチが淡色の鱗片が多くつき、 二色のコントラストが際立ちます。
葉の長さ : 15~50cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 低地から高山の林内や岩場など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 極東ロシア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
