本種はシダの中でも名前が一際変わっていて、 放射状に葉を広げる姿がヘビがとぐろを巻いて休むための寝茣蓙(ねござ)に例えられたことに由来しています。 一方で、 銅山のような重金属の多い地帯にもよく生えることから別名をカナヤマシダといいます。 こっちの方が名前としてしっくりくる気がするかも…。
ヘビノネゴザ
その名もヘビが寝るのに適した敷物!?
特徴
山地でごく普通に見られる中くらいサイズのシダ。 葉形は個体差がありますが、 葉柄基部の鱗片は中央が濃い栗色になることや、 羽片の切れ込みがやや荒々しいことなどが良い特徴です。
葉の長さ : 30cmほど
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の林内や林縁
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州), 朝鮮, 中国, 極東ロシア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。