ヘビノネゴザ

その名も、 ヘビが寝るのに適した敷物!

  • 涼しい山地に多い。
    別名カナヤマシダ。
    写真 / 2024.8 栃木県 S.Ikeda

  • 高山でもよく見られる。
    日当たりが良いと黄色っぽい。
    写真 / 2022.9 秋田県 S.Ikeda

  • 根茎を斜上させて葉を出す。
    この広げている様子が寝ござなんだとか。
    写真 / 2022.5 千葉県 S.Ikeda

  • 羽片。
    全体的に尖り気味。
    イワイヌワラビはより葉幅が狭い。
    写真 / 2022.7 千葉県 S.Ikeda

  • 胞子のう群は線状かカマ状に曲がる。
    写真 / 2022.7 千葉県 S.Ikeda

  • 葉柄。
    鱗片は中央が栗色でフチの色は淡い。
    これはヘビノネゴザの大きな特徴。
    写真 / 2022.6 千葉県 S.Ikeda

  • 新芽。
    渦巻き。 鱗片にも注目。
    写真 / 2022.6 千葉県 S.Ikeda

特徴

低地から高山まで広く見られるシダ。 葉形は幅広いものから細長いものまでさまざまで、 羽片の切れ込みが鋭く、 葉のやわらかさに反して荒々しい感じがします。 葉裏には小さな胞子のう群が並び、 カマのような形をしています。 葉柄基部には、 中央が栗色でフチが淡色の鱗片が多くつき、 二色のコントラストが際立ちます。
 
葉の長さ : 15~50cm
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 低地から高山の林内や岩場など
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 朝鮮、 中国、 極東ロシア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

その変わった名前の由来

「ヘビノネゴザ」という名前は、 700種以上ある日本のシダの中でも一際変わっていて、 放射状に葉を広げる姿がヘビがとぐろを巻いて休むための寝茣蓙(ねござ)に例えられたことに由来しています。
 
一方で、 銅山のような重金属の多い地帯にもよく生えることから、 別名をカナヤマシダといいます。 こっちの方が名前としてしっくりくるかも…。

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