園芸種として南アメリア原産のコバホウライシダ(Adiantum raddianum)もよく栽培されます。こちらは葉の切れ込みがあまり横に広がらず、胞子のう群が丸みがある(円腎形)ことなどから見分けられるほか、冬の寒さに弱いです。よって、本土で野生化しているのは基本的にホウライシダです。

ホウライシダ
アジアンタムで有名なシダ!
ホウライシダの特徴
南日本に分布するシダで、アジアンタムとしてよく栽培されています。しかし、東京周辺などではこの栽培品が野生化し、水路脇などでよく見られるようになりました。このような外来種を特に「国内外来種」と呼びます。(SI)
学名:Adiantum capillus-veneris
分類:イノモトソウ科ホウライシダ属
大きさ:およそ20cmほど
観察の時期:一年中(常緑性)
生育場所:自生地では湿った岩場にややまれ
分布:四国、九州~琉球
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。