ウツボグサ

夏枯草(カコソウ)と呼ばれる薬草

  • 花やがくには白い毛が目立つ。
    葉は対生し、 茎は四角。
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 紫色の唇形花をたくさんつける。
    下唇は3裂して中央の裂片は細く切れ込む。
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 走出枝を伸ばして群生することが多い。
    写真 / 2022.6.16 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 花穂は伸びて塔のようになる。
    写真 / 2001.6.24 茨城県筑波山麓 htanaka

  • キャンプ場の道脇に繁茂。
    草刈りされた場所に広がる。
    写真 / 2022.7.10 茨城県筑波高原キャンプ場 htananka

  • ナツアカネが花穂の上で一休み
    写真 / 2022.7.10 茨城県筑波高原キャンプ場 htananka

  • 花が終わって褐色になった花穂。
    夏枯草(カコソウ)という生薬になる。
    写真 / 2022.7.13 茨城県筑波実験植物園 htananka

特徴

茎の先に長さ3~8㎝の花穂がつき、 紫色の花を次々に咲かせていきます。
真夏に花が終わると、 花穂は褐色に変化して枯れたように見えることから、 これを夏枯草(カコソウ)と言い、 古くから漢方薬として利尿などに用いてきました。
花の形が、 昔、 矢を入れて持ち運んだ筒形の入れ物の靭(うつぼ)に似ていることからウツボグサの名がつきました。
  
タイプ : シソ科の多年草
大きさ : 高さ 10-30cm、 花冠1.5~2㎝
花の時期 : 6-8月
生育場所 : 山地の草地、 日当たりのよい野原、 道脇
分布 : 北海道~九州 アジア東部・北東部

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ