オオガハス

現代(げんだい)によみがえった古代(こだい)のハス

  • 花弁(はなびら)細長く(ほそながく)15~20(まい)で、(いち)(じゅう)咲き(さき)
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)(けん)千葉(ちば)() MayaN

  • 花茎(かけい)()より高く(たかく)伸びる(のびる)
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)(けん)千葉(ちば)() MayaN

  • ()丸く(まるく)大きく(おおきく)葉柄(ようへい)中央(ちゅうおう)について(ばち)水性(すいせい)があって水玉(みずたま)ができる。
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)(けん)千葉(ちば)() MayaN

  • (はな)中央(ちゅうおう)大きな(おおきな)(はな)(たく)(かたく)がある。
    (はな)(たく)()落ちる(おちる)とハチの()(じょう)になる。
    写真(しゃしん) / 千葉(ちば)(けん)千葉(ちば)() MayaN

  • 写真(しゃしん) / 2022.7.30 茨城(いばらき)(けん)霞ケ浦(かすみがうら)総合(そうごう)公園(こうえん) htanaka

特徴(とくちょう)

千葉(ちば)(けん)千葉(ちば)()にある落合(おちあい)遺跡(いせき)で、1951(ねん)発掘(はっくつ)されたハスの()から、植物(しょくぶつ)学者(がくしゃ)大賀(おおが)一郎(いちろう)()発芽(はつが)開花(かいか)させた古代(こだい)のハスで、「大賀(たいが)ハス」と命名(めいめい)されました。発掘(はっくつ)現場(げんば)周辺(しゅうへん)木片(もくへん)年代(ねんだい)測定(そくてい)から2000(ねん)(まえ)のハスの()推定(すいてい)されています。
1954(ねん)千葉(ちば)(けん)天然記念物(てんねんきねんぶつ)指定(してい)され、千葉(ちば)()では「()(はな)」に制定(せいてい)し、系統(けいとう)保存(ほぞん)行う(おこなう)ため、(はな)()()刈り取っ(かりとっ)交雑(こうざつ)起こら(おこら)ないよう配慮(はいりょ)しています。
大型(おおがた)(はな)のきれいなハスは、各地(かくち)(いけ)植え(うえ)られるほか、食用(しょくよう)蓮田(はすだ)栽培(さいばい)されています。
  
タイプ:ハス()多年草(たねんそう)
大き(おおき)さ:(たか)さ80~150 cm、(はな)の径15~28cm ()の径30~49cm
(はな)時期(じき):6-8(つき)
生育(せいいく)場所(ばしょ)(いけ)栽培(さいばい)
分布(ぶんぷ)千葉(ちば)公園(こうえん)(ほか)府中(ふちゅう)()郷土(きょうど)(もり)公園(こうえん)東京(とうきょう)())、弘前(ひろさき)公園(こうえん)青森(あおもり)(けん))、古賀(こが)総合(そうごう)公園(こうえん)茨城(いばらき)(けん))、善光寺(ぜんこうじ)長野(ながの)(けん))、後楽園(こうらくえん)岡山(おかやま)(けん))、吉野ケ里(よしのがり)歴史(れきし)公園(こうえん)佐賀(さが)(けん))など、各地(かくち)移植(いしょく)され栽培(さいばい)されている。

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。​

注意(ちゅうい)(てん)

千葉(ちば)(けん)では天然記念物(てんねんきねんぶつ)指定(してい)されています。傷つけ(きずつけ)ないよう、触ら(さわら)ないで鑑賞(かんしょう)しましょう。
古代(こだい)ハスの遺伝(いでん)(てき)系統(けいとう)守る(まもる)ためには、(たね)採取(さいしゅ)しての繁殖(はんしょく)控え(ひかえ)根茎(こんけい)分け(わけ)ての繁殖(はんしょく)限る(かぎる)必要(ひつよう)があります。

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 田中(たなか)ひとみ