四季の森公園
オオガハス
現代によみがえった古代のハス
特徴
千葉県千葉市にある落合遺跡で、1951年に発掘されたハスの実から、植物学者の大賀一郎氏が発芽・開花させた古代のハスで、「大賀ハス」と命名されました。発掘現場周辺の木片の年代測定から2000年前のハスの実と推定されています。
1954年に千葉県の天然記念物に指定され、千葉市では「市の花」に制定し、系統保存を行うため、花後の実を刈り取って交雑が起こらないよう配慮しています。
大型で花のきれいなハスは、各地の池に植えられるほか、食用に蓮田で栽培されています。
タイプ:ハス科の多年草
大きさ:高さ80~150 cm、花の径15~28cm 葉の径30~49cm
花の時期:6-8月
生育場所:池に栽培
分布:千葉公園の他、府中市郷土の森公園(東京都)、弘前公園(青森県)、古賀総合公園(茨城県)、善光寺(長野県)、後楽園(岡山県)、吉野ケ里歴史公園(佐賀県)など、各地に移植され栽培されている。
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
注意点
千葉県では天然記念物に指定されています。傷つけないよう、触らないで鑑賞しましょう。
古代ハスの遺伝的系統を守るためには、種を採取しての繁殖を控え、根茎を分けての繁殖に限る必要があります。
見られる散歩道
執筆協力 : 田中ひとみ