明治以降に中国からはいってきたものが多く栽培されており、 品種改良も盛んで、 紅色、 ピンク、 赤紫、 白色、 一重や八重咲きなど多様な品種が見られます。
ハス
仏教とともに伝来 根っこもタネもおいしいよ
特徴
インド原産で古い時代に仏教とともに中国から伝わったと言われています。 池などに観賞用として植えられるほか、 根茎の蓮根(レンコン)を田んぼで栽培しています。 タネの寿命はたいへん長く、 遺跡や古い地層から出てきたハスのタネが発芽して現在によみがえった事例があり、 オオガハスが有名です。 (HT)
タイプ : ハス科の多年草
大きさ : 高さ80~150 cm、 花の径12~20cm 葉の径30~60cm
花の時期 : 6-8月
生育場所 : 池に栽培、 蓮田で栽培
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
トピック① 観賞用は色も形も多彩
トピック② ハスにちなむ名前
ハスは、 花の後の実の形が蜂の巣に似ることから、 ハチスがハスになったと言われています。 仏教ではハスの花を蓮華(れんげ)と呼ぶため、 ハスの花に似た植物を、 〇〇レンゲ、 レンゲ〇〇と名付けることが多いのです。
体験・遊び
根茎はレンコンとして売られていて、 煮物、 きんぴら、 天ぷらなど様々な料理に使うことができます。 種子(タネ)は、 食材として乾燥したものが蓮子(れんし)の名で中華食材店や通販などで売られており、 薬膳料理やお菓子の材料に使われます。
ユニークなレンコンの輪切りをスタンプがわりに使うのも楽しいです。 種子が落ちたあとの蜂の巣状の実は、 乾燥したものを花材や飾物づくりに活用できます。
執筆協力 : 田中ひとみ