アメリカオニアザミ
はんぱない長いトゲで、とっても危険な要注意外来植物
特徴
1960年代に北海道で確認され、本州、四国へと分布拡大しました。北海道では利尻、礼文など離島や知床などの自然公園内にも生育し、対策がとられているそうです。生態系に大きな影響を与える恐れがあり、鋭いとげがあって危険、大型に育ってたくさんの種子をつけ生育地を広げるということで、要注意外来生物に指定されており、駆除を呼びかける自治体も多くあります。
タイプ:キク科の一年草~越年草
大きさ:高さ50~100cm
花の時期:7~10月
生育場所:道脇、空き地、畑、耕作放棄地、樹園地、牧草地など 自然公園内にも侵入
分布:ヨーロッパ原産の帰化植物 四国、本州、北海道
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
注意点
鋭いとげは皮膚に刺さると折れてとれなくなったりして危険です。触らないようにしましょう。駆除作業には皮手袋を着用し、じゅうぶんに注意する必要があります。刈ったものは焼却処分しましょう。とげが危ないので、新聞紙数枚を広げたものにくるんでゴミ袋に入れるなど配慮しましょう。刈ったまま放置すると危険なばかりか、熟して種ができ散布されてしまいます。根が残ると再生するので、根も掘り取って処分するのがベストです。春先のロゼット状の小さいうちに見つけて駆除するのが効果的です。ロゼットも、葉の鋭く長いとげですぐにわかります。
執筆協力 : 田中ひとみ