ハルリンドウ

湿った草原に星をちりばめたように咲く

  • 根元から複数の花茎が立ちあがることが多い。
    分枝する場合も根元付近で。
    写真 / 2022.5.4 栃木県那須高原 MayaN

  • ロート状の花冠は5裂し、 間に副裂片があると図鑑に記載されることが多い。
    写真 / 2022.5.4 栃木県那須高原 MayaN

  • 上から花を見ると、 10枚の花びらがあり、 5枚が長く大きく、 その間に小さめの5枚があるように見える。
    写真 / 2022.5.4 栃木県那須高原 MayaN

  • 根元に先がとがった卵型の根生葉らしき葉がある。
    花茎の葉は細長く小型で茎に張りついている。
    写真 / 2022.5.4 栃木県那須高原 MayaN

  • 生育地には多数の株が群生することが多い。
    写真 / 2023.4.18 栃木県那須高原ビジターセンター MayaN

  • 白花もある
    写真 / 栃木県那須町 椎名俊介

特徴

早春にロゼット状の根生葉から花茎を伸ばし青紫色の筒状の小さな花を咲かせます。
よく似たフデリンドウとは、 根生葉のあるなしが分類のポイントですが、 霜にあたって葉が枯れてしまうことも多く、 わかりにくいです。 湿った場所に生育することや、 複数の花茎が株の元から立ち上がること、 花茎につく葉の形などが見分けのポイントです。
花は陽のさす日中に咲いて、 夕方には閉じます。 曇りの日は花の咲かないこともあります。
  
タイプ : リンドウ科の越年草
大きさ : 高さ 15-20cm
花の時期 : 3-5月
生育場所 : 日当たりのよい、 やや湿った山野
分布 : 本州から九州 朝鮮、 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 田中ひとみ