フデリンドウ

身近で見られる春のかわいいリンドウ

  • 根生葉はなく、 茎の上部に青紫色の花が集まってつく。
    写真 / 2022.4.7 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 花の中に2裂しためしべの柱頭が見える。
    左側の花の中に見えるのはおしべ。
    写真 / 2022.4.7 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 茎が分枝し、 先端にたくさんのつぼみがついている。
    対生する茎の葉は卵円形で先がとがって厚みがある。
    写真 / 2022.4.7 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 生育環境がよいと花がたくさんつくことも。
    写真 / 2020.4.26 茨城県つくば市 htanaka

  • 光が少ない場所では花も少ない。
    写真 / 2015.4.15 茨城県筑波山 htanaka

特徴

春に日当たりの良い山野で青い花が目を引くかわいいリンドウです。
公園の芝生などに生えることもあります。
よく似たハルリンドウとは、 ロゼット状の根生葉がないことで見分けられます。
ハルリンドウは湿地や湿った場所に生育するので、 身近で見られる春のリンドウはフデリンドウのことが多いです。
  
タイプ : リンドウ科の越年草 
大きさ : 高さ5~10cm 
花の時期 : 4~5月
生育場所 : 日当たりのよい山野、 公園など
分布 : 北海道~九州 アジア東部

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

毎年、 花が咲いて種子ができると枯れてしまう越年草(冬型一年草)ですので、 来年も花が見たかったら摘み取らないようにしましょう。

執筆協力 : 田中ひとみ