津久井湖城山公園

リンドウ

スカイブルーの秋の花

  • 目が覚めるような青い花。 内部は白っぽくて茶褐色の斑点がある。 陽のあるときだけ開き、 曇天や夜間は閉じている。
    写真 / SogaToshio

  • 花は茎の頂と上部の葉腋に集まって咲く。 筒状鐘形の花が上を向いて咲き、 先が5(~6)に裂けて裂片の間の副片は小さく、 裂片の先は尖る。
    写真 / MayaN

  • 咲き始めの花。 雌しべの周りを葯が囲み、 雌しべが見えない。
    写真 / UE

  • 雄しべが開いて葯が離れる。 雄性期。
    写真 / UE

  • 花粉が出終わると、 雌しべの先端が開いて雌性期となる。
    写真 / UE

  • 直立または斜上し、 茎の長さは1mになることもある。 根生葉はなく、 茎には柄のない葉が対生する。 葉の縁には細突起があってややざらつく。
    写真 / MayaN

特徴

キキョウとともに秋を代表する花としてよく知られているリンドウ、 リンドウの仲間の植物を総称して呼ぶこともあります。 全草が苦く、 薬用としても使われます。
  
タイプ : リンドウ科リンドウ属の多年草
大きさ : 高さ 20-100cm、 花の長さ 3-4.5cm
花の時期 : 9-11月
生育場所 : 山野
分布 : 本州~九州、 奄美諸島 

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

名のいわれ

古くから薬用に用いられたリンドウ。 その苦さは中国では熊の胆以上だというので竜胆(りゅうたん)と名づけられたとのこと。 日本では「リュウタン」と音読みをしていたのが、 いつの間にか「リンドウ」になったといわれています。

リンドウとよく似た植物

東海~関西地方の湿地で見られる葉が細いリンドウはホソバリンドウです。 花屋で切り花として売られているのは、 本州中部以北から北海道で見られるエゾリンドウを栽培したものです。 エゾリンドウは葉の裏が白っぽく、 葉の縁はざらつきません。 中国にあるのはトウリンドウです。

執筆協力 : 田中ひとみ

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