フシグロセンノウは日本固有種ですが、 生育数が減少し多くの県で絶滅危惧種の指定を受けています。 きれいな花で目立つため、 園芸目的の採取も減少の一因です。 本来の生育地にあってこそ価値の高い野草。 将来に向けて生育地を守りたい花です。
フシグロセンノウ
野草ではめずらしいオレンジ色にはっとする
特徴
茎にある節が黒くなり、 古い時代に中国から伝わって京都の仙翁寺(せんのうじ)で栽培された花(センノウ)に似ていることから、 節黒仙翁(フシグロセンノウ)と名がついたといわれています。
タイプ : ナデシコ科マンテマ属の多年草
大きさ : 高さ 50-80cm、 花弁の長さ2.5~3㎝
花の時期 : 7-10月
生育場所 : 山地の林内や林縁
分布 : 本州、 四国、 九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
絶滅しそうな野草のひとつ
もっとめずらしい同じ仲間の植物
エンビセンノウは、 ごく限られた地域だけに生育する近縁の植物で、 環境省によって絶滅危惧種に指定されています。
見られる散歩道
執筆協力 : 田中ひとみ