八ケ岳(やつがだけ)自然(しぜん)文化(ぶんか)(えん)

フシグロセンノウ

野草(やそう)ではめずらしいオレンジ(しょく)にはっとする

  • (しゅ)赤色(あかいろ)花弁(はなびら)は5(まい)(さき)近い(ちかい)(ほう)太く(ふとく)なる。 花弁(はなびら)中央(ちゅうおう)には(みぞ)がある。
    写真(しゃしん) / htanaka

  • 花弁(はなびら)基部(きぶ)には花弁(はなびら)同色(どうしょく)鱗片(りんぺん)が2()ずつある。 雄しべ(おしべ)は10(ほん)で葯は紫色(むらさきいろ)、 5(ほん)ずつ2(れつ)についている。
    写真(しゃしん) / htanaka

  • 花弁(はなびら)平ら(たいら)開き(ひらき)、 がく(とう)長い(ながい)(はな)(えだ)(もと)にある(ふし)黒ずん(くろずん)でいるのが()由来(ゆらい)
    写真(しゃしん) / htanaka

  • (くき)直立(ちょくりつ)し、 上部(じょうぶ)(ぶん)(えだ)して(はな)をつける。
    写真(しゃしん) / IsaoW

  • ()対生(たいせい)し、 (なが)さ5~14㎝、 (はば)2.5~5㎝、 (さき)尖り(とがり)基部(きぶ)(ほそ)まって、 (みゃく)(じょう)(えん)()がある。
    写真(しゃしん) / IsaoW

特徴(とくちょう)

(くき)にある(ふし)黒く(くろく)なり、 古い(ふるい)時代(じだい)中国(ちゅうごく)から伝わっ(つたわっ)京都(きょうと)(せん)(おぎな)(てら)(せんのうじ)で栽培(さいばい)された(はな)(センノウ)に()ていることから、 (ふし)(くろ)(せん)(おきな)(フシグロセンノウ)と()がついたといわれています。
  
タイプ : ナデシコ()マンテマ(ぞく)多年草(たねんそう)
大き(おおき)さ : (たか)さ 50-80cm、 花弁(はなびら)(なが)さ2.5~3㎝
(はな)時期(じき) : 7-10(つき)
生育(せいいく)場所(ばしょ) : 山地(さんち)林内(りんない)(はやし)(ゆかり)
分布(ぶんぷ) : 本州(ほんしゅう)四国(しこく)九州(きゅうしゅう)

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、 形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。 ​

絶滅(ぜつめつ)しそうな野草(やそう)のひとつ

フシグロセンノウは日本(にっぽん)固有(こゆう)(しゅ)ですが、 生育(せいいく)(すう)減少(げんしょう)多く(おおく)(けん)絶滅(ぜつめつ)危惧(きぐ)(しゅ)指定(してい)受け(うけ)ています。 きれいな(はな)目立つ(めだつ)ため、 園芸(えんげい)目的(もくてき)採取(さいしゅ)減少(げんしょう)一因(いちいん)です。 本来(ほんらい)生育(せいいく)()にあってこそ価値(かち)高い(たかい)野草(やそう)将来(しょうらい)向け(むけ)生育(せいいく)()守り(まもり)たい(はな)です。

もっとめずらしい同じ(おなじ)仲間(なかま)植物(しょくぶつ)

エンビセンノウは、 ごく限ら(かぎら)れた地域(ちいき)だけに生育(せいいく)する(きん)(えん)植物(しょくぶつ)で、 環境省(かんきょうしょう)によって絶滅(ぜつめつ)危惧(きぐ)(しゅ)指定(してい)されています。

フシグロセンノウの()られるスポット

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 田中(たなか)ひとみ

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