クマワラビ

胞子のうのつく部分だけきゅっと縮む!

  • 低山でよく見るシダ。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 葉先近くだけ色が明るい部分がある。
    ここには…
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 胞子のう群がここだけたくさんつく!
    そしてそこだけはっきりと縮む。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 胞子のう群は丸い。
    葉のフチと中心の脈の中間につく。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 1つの小さな切れ込み(小羽片)。
    葉脈は大きく凹み、 先はよく尖る。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色っぽい鱗片がたくさんある。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

  • 葉軸。
    茶色っぽい鱗片が少しある。
    写真 / 2022.10.11 千葉市若葉区 S.Ikeda

特徴

山の林内によく見られるありふれたシダです。 胞子のうのつく部分だけ葉が縮んでいるのが大きな特徴で、 この部分は秋には枯れてしまいます。 葉柄にたくさんつく鱗片の様子が熊に例えられました。
 
大きさ : 長さ60cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林内
分布 : 日本(奥尻島, 本州, 四国, 九州), 朝鮮, 台湾, 中国

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

オクマワラビが身近な近縁種です。
オクマワラビは①胞子のう群のつく部分は縮まず、 ②小羽片先はあまり尖らず、 ③葉脈はあまり凹まず、 ④鱗片は黒っぽいことが多いことなどが特徴です。
・アイノコクマワラビは両者(クマワラビ×オクマワラビ)の雑種で混生地にはよく見られます。 特徴をそれぞれから引き継いでいますが、 胞子のう群のつく部分はあまり縮みません。

  • 小羽片の比較。
    写真 / S.Ikeda

見られる散歩道