ナチクジャクはマルバベニシダに分類上とても近い種で、 実際にマルバベニシダの切れ込みを浅くしたような姿をしています。
遺伝子を用いた研究ではナチクジャク、 マルバベニシダ、 そして両者の中間のような姿のイヌナチクジャクをはっきり区別することができないことから同一種とする考えもありますが、 否定的意見も多いです。
2023年現在もこの問題は解決していません。
ナチクジャク
切れ込みの浅いマルバベニシダ
特徴
暖かい地域の林内に生えるシダです。 葉は厚みがあって細長く、 裏の胞子のう群は丸くて目立ちます。 名前はシダの宝庫である和歌山県の那智山と、 葉を広げる姿がクジャクの羽に似ていることに由来します。
大きさ : 葉の長さは30cmくらい
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生育場所 : 林内斜面など
分布 : 千葉県~九州, 屋久島
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。