カナワラビ

孤高を極めしカナワラビ類

  • 暖地の林内に生える。
    別名をオオカナワラビという。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 古い葉はさびた銅のような色。
    根茎は短くはって群生はしない。
    写真 / 2023.3.18 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 頂羽片が特に長く伸びる。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 最下羽片では下向き第一小羽片だけ長い。
    合わせて八の字に見える。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 葉裏。
    葉のフチのギザギザは鋭くとがる。
    胞子のう群は円形でフチ寄りにつく。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 包膜(ほうまく)。
    フチに毛状の突起がある。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    細くて薄い茶色の鱗片がある。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は少ない。
    写真 / 2023.3.17 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    写真 / S.Ikeda

特徴

暖かい地域の林内に多いシダです。 多くのカナワラビ類の葉は金属のようにテカテカしていますが、 本種はあまり光沢がありません。 根茎は短くはって群生せず、 大きめの葉を1,2枚だけ出していることが多く、 いわばシダ界の一匹狼みたいです。
 
大きさ : 60cmくらい
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の林内
分布 : 日本(本州(関東以西), 四国, 九州, 屋久島, 種子島, 西表島), 朝鮮, 中国, 南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

カナワラビの仲間

オシダ科カナワラビ属のシダのことです。 一般的に葉は厚くて金属のようにテカテカしていて、 フチのギザギザは鋭くとがり、 葉先など一部分が長く伸びる種類が多いです。 雑種を作りやすいことでも知られています。
 
よく見られるカナワラビの仲間にはほかにホソバカナワラビ、 コバノカナワラビ、 オニカナワラビ、 ハカタシダ、 ミドリカナワラビなどがあります。

見られる散歩道