オオアマクサシダ

大きな羽が連なったような美しいシダ

  • 低山の明るい林縁に多い。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 根茎を短く斜上させて葉を出す。
    しばしば群生する。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 羽片。
    裂片幅は5~10mmほどで、 アマクサシダよりも広い。
    上側に切れ込みはない。
    アマクサシダではふつう切れ込みがある。
    羽軸上にトゲは発達しない。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 葉裏。
    胞子のう群はフチに沿ってつく。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 胞子のう群のつかないフチには鋸歯がある。
    脈は葉のフチに達することが多い。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 葉柄基部。
    茶色から黒色っぽい鱗片が多い。
    葉柄は赤みとツヤある。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

  • 葉軸。
    鱗片は少ない。
    写真 / 2023.3 沖縄県 S.Ikeda

特徴

のっぺりとした葉が印象的な南方系のシダで、 日本では琉球でよく見られます。 葉はタテ長で、 鳥の羽が連なったような外見をしています。 近縁のアマクサシダとは、 名前の通りより大きく、 羽片が幅広く、 その上側に切れ込みがないことなどで区別できます。
  
葉の長さ : 50~100cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林縁や林内
分布 : 九州(熊本・鹿児島)、 琉球、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。

名前詐欺ではなくなった

アマクサシダの名前は熊本県西部の天草に由来していますが、 それよりも大きいという意味で名付けられたオオアマクサシダは、 これまで天草に分布していないとされてきました。 ところが、 2017年に天草でオオアマクサシダが発見され、 名前詐欺ともいえなくなりました。

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