アマクサシダの名前は熊本県西部の天草に由来していますが、 それよりも大きいという意味で名付けられたオオアマクサシダは、 これまで天草に分布していないとされてきました。 ところが、 2017年に天草でオオアマクサシダが発見され、 名前詐欺ともいえなくなりました。
オオアマクサシダ
大きな羽が連なったような美しいシダ
特徴
のっぺりとした葉が印象的な南方系のシダで、 日本では琉球でよく見られます。 葉はタテ長で、 鳥の羽が連なったような外見をしています。 近縁のアマクサシダとは、 名前の通りより大きく、 羽片が幅広く、 その上側に切れ込みがないことなどで区別できます。
葉の長さ : 50~100cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低山の林縁や林内
分布 : 九州(熊本・鹿児島)、 琉球、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
