ハチジョウカグマ

2mの巨大葉と紅の若葉

  • 暖地の林縁に大きな葉を垂らす。
    写真 / 2021.10.30 鹿児島県垂水市 S.Ikeda

  • 中くらいの葉。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県指宿市 S.Ikeda

  • 小さめの葉。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 葉の先は細く伸びる。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 小羽片は上側の方が長く、 先が細く伸びる。
    葉裏に脈に沿って胞子のう群をつける。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 胞子のう群はソーセージのような厚みのある包膜に覆われる。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 葉柄基部には茶色っぽい鱗片が多い。
    写真 / 2023.5.2 鹿児島県南九州市 S.Ikeda

  • 1枚の葉。
    若葉はきれいに赤く染まる。
    写真 / S.Ikeda

特徴

暖かい地域で崖から巨大な葉を垂らしていることが多いシダです。 羽片の先は細長く伸び、 若葉は紅色できれいなことが特徴です。 近い仲間のコモチシダと同じく、 葉の表面に無性芽をつけることがあります。 名前は東京都八丈島とカグマ(シダの古い呼び名)に由来します。
 
大きさ : 長さ2mになることも
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 斜面や崖
分布 : 日本(本州(千葉, 伊豆半島, 紀伊半島), 伊豆諸島, 四国, 九州, 琉球), 台湾, 中国, バタン島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

コモチシダが似ています。

コモチシダは①ハチジョウカグマほど大きくならないことが多く、 ②羽片や小羽片の先はあまり長く伸びず、 ③若葉は紅色にならず、 ④やや北方でも見られます。

  • 2種の比較
    写真 / S.Ikeda

見られる散歩道