日本ではほとんど知られてませんが、 東南アジアや台湾など海外では若葉を炒めて、 お浸しやサラダなどで食用にされます。 英名をVegetable fern(直訳して野菜シダ)といいます。
ちなみに山菜つながりでゼンマイやワラビの仲間と勘違いされることがあります。 いずれも維管束があり胞子で増えるシダ植物ですが、 その中での分類は大きく異なっています。

クワレシダ
炒めて美味しく食われシダ
特徴
おいしそうな名前をした大きなシダ。 日本では九州と沖縄の一部に生え、 増水で水没するような川沿いを好みます。 葉はタテに長く、 中央部でもっとも幅広くて切れ込みが多くなります。 小さめの葉は先が長く伸びていてホシダに似ています。
葉の長さ : 60~200cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)だが寒いと地上部が枯れる
生える場所 : 川沿いや林縁の草地
分布 : 本州(和歌山などで野生化?)、 九州(福江島、 熊本、 鹿児島)、 沖縄島、 台湾、 中国、 南アジア、 東南アジア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。