トキワは漢字で常磐と書き、 永久に変わらないことを意味しています。 植物名においては、 冬でも葉を残す常緑性(トキワツユクサなど)、 もしくはそれに匹敵する(トキワハゼなど)ものによく付けられています。
日本に分布しているシノブはふつう冬に葉をすべて枯らす夏緑性なのに対して、 トキワシノブは常緑性です。 そのため一年中緑色を楽しむことができ、 園芸用によく利用されています。 ただし分布からもわかるように暖かさを求めるため、 北日本のような寒い地域では在来種のシノブの方が栽培に適しています。
トキワシノブ
冬でも枯れない肉厚のシノブ
特徴
主に中国などに分布しているシダで、 園芸用によく育てられています。 近縁のシノブに似ていますが、 葉は常緑性で、 やや厚くて立体感があり、 葉裏の胞子のう群を覆う包膜は楕円形に近い形をしています。 シノブと同じく紐のように太い根茎を長くはいますが、 びっしりつく鱗片はより白っぽいです。 日本でも廃棄由来の野生化個体が見られることがあります。
葉の長さ : 10~20cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の木の幹や石の上
分布 : 台湾、 中国南部、 ミャンマー、 インド?
トキワの由来
タイワンシノブとは同種?
現在日本ではトキワシノブの学名としてDavallia tyermanniiがよく使われていますが、 近年では台湾に分布するタイワンシノブDavallia griffithianaと同種とする見解があります。
これに従う場合、 最も早く出版物などで公表された名前が有効となる命名の優先権の関係から、 1871年命名のtyermanniiよりも、1841年命名のgriffithianaの方が有効となります。
