シノブ科は日本に3種(シノブ, キクシノブ, シマキクシノブ)があり、 国外にもトキワシノブ、 タイワンシノブ、 アツバシノブなど多くの種類が分布します。
いずれも木の幹などに根茎をはって生育する着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)で、 名前の由来でもある乾燥などあらゆる環境に耐え"忍ぶ"強さをもちます。 このことから園芸植物として人気で、 シノブを植えたコケ玉や釣り忍がよく飾られます。
シノブとつくシダはほかにホラシノブ, タチシノブ, ノキシノブなどがありますが、 いずれもシノブとは全く別のグループのシダです。
シノブ
どんな環境でも耐え"忍ぶ"シダ
特徴
自然界では岩や木の幹に生えるシダで、 観賞用にもよく育てられます。 大きな特徴はとても太い根茎です。 長くはわせることで岩などにがっちり植物体を固定させます。
大きさ : 葉の長さは20cmほど
観察の時期 : 春~秋(夏緑性), 琉球産は冬も枯れない
生える場所 : 山地の木の幹や石の上
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州, 琉球(沖縄島以北)), 台湾, 朝鮮
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。