イチョウウキゴケは埋め立て、 除草剤、 乾田化などによってほかの湿地の植物とともに数を減らしたといわれ、 2020年の環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
ところが、 ほかの水生植物が除草剤で田んぼからほとんど消滅している中で、 本種やウキクサの仲間だけ畔近くで生き残っていることがよくあります。 水さえ残っていれば、 意外と抵抗性はあるのかもしれません。
イチョウウキゴケ
田んぼで見られるイチョウのようなコケ
特徴
田んぼや湿地の水面を浮かんでいたりするイチョウの葉っぱのようなかわいらしいコケ。 時に水面を覆うくらいに大発生することがあります。
大きさ : 1~2cm
観察の時期 : 一年中(特に春がおすすめ)
生える場所 : 水田や湿地
分布 : 日本全土含む世界各地
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。