イチョウウキゴケ

田んぼで見られるイチョウのようなコケ

  • 春に浮かんでいるのをよく見る。
    写真 / 2024.4 茨城県 S.Ikeda

  • 土の上に生えたもの。
    下の黒っぽいのは本種の腹鱗片。
    写真 / 2023.6 千葉県 S.Ikeda

  • 小さめのもの。
    この時はイチョウというより昆虫のチョウ?
    写真 / 2024.4 茨城県 S.Ikeda

  • 様々な"浮き草"が混じっている。
    いくつ見つけられるかな?
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • アカウキクサと外来アゾラは維管束をもつシダ植物。
    ナンゴクアオウキクサは花を咲かせる種子植物。
    いずれもコケとまったく別のグループ。
    写真 / 2024.4 沖縄県本島 S.Ikeda

  • 大きさは1cmほど。
    イチョウみたいな2又に分かれる形。
    写真 / S.Ikeda

  • 裏には腹鱗片(ふくりんぺん)がびっしり。
    黒っぽい紫色をしている。
    写真 / S.Ikeda

  • 腹鱗片のフチには小さなギザギザがある。
    写真 / S.Ikeda

特徴

田んぼや湿地の水面を浮かんでいたりするイチョウの葉っぱのようなかわいらしいコケ。 時に水面を覆うくらいに大発生することがあります。
 
大きさ : 1~2cm
観察の時期 : 一年中(特に春がおすすめ)
生える場所 : 水田や湿地
分布 : 日本全土含む世界各地

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

数は減ってるけど意外と強い?

イチョウウキゴケは埋め立て、 除草剤、 乾田化などによってほかの湿地の植物とともに数を減らしたといわれ、 2020年の環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
 
ところが、 ほかの水生植物が除草剤で田んぼからほとんど消滅している中で、 本種やウキクサの仲間だけ畔近くで生き残っていることがよくあります。 水さえ残っていれば、 意外と抵抗性はあるのかもしれません。

見られる散歩道