アキカラマツ

秋の到来を感じさせる。

  • 背丈が高くて、 風が吹くとゆらゆらと揺れる姿が、 秋を感じさせる。
    写真 / MayaN

  • 蕾は、 真っ白くて、 可愛いい。
    写真 / 2023.08.23 長野県原村 I.Watanabe

  • クリーム色の花の先から白い雄蕊がのぞく。
    写真 / 2023.09.11 長野県原村 I.Watanabe

  • まるまるっとした葉。
    写真 / 2023.08.23 長野県原村 I.Watanabe

  • 葉の裏は薄緑色。
    写真 / 2023.08.23 長野県原村 I.Watanabe

  • 受粉後、 すでに子房が膨らみ始めている。
    写真 / 2023.08.23 長野県原村 I.Watanabe

  • 果実がしっかりと成長している。
    写真 / 2023.09.11 長野県原村 I.Watanabe

  • 褐色の硬い殻に包まれている。 殻には8本の筋があり、 大人の指でも簡単に割るのは困難。
    写真 / 2023.08.24 長野県原村 I.Watanabe

  • タネも硬い皮でガードされている。
    写真 / 2023.09.23 長野県原村 I.Watanabe

特徴

この花が咲き始めると秋の訪れを感じます。 クリーム色の花は、 小さな花びらよりも雄しべが目立ちます。 白い雄しべがたくさんついて、 カラマツの葉を連想させます。 初夏から咲き始めるカラマツソウに対して、 秋に咲くので、 アキカラマツと命名されたとの説があります。

  
タイプ : 多年草
大きさ : 高さは60~130cm 
花の時期 : 7月~9月
生える場所 : 山野の草地、 林縁
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州 南西諸島

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た植物 

似た植物にカラマツソウがあります。 アキカラマツが平地に多いのに対してカラマツソウは山地や高山など、 より涼しい場所に生えます。 全体の姿、 葉、 茎などが異なります

  • カラマツソウ 純白の花
    写真 / 長野県八ヶ岳自然文化園 H. Shimizu

  • アキカラマツ
    写真 / MayaN

  • 花が咲いていない時、 葉で見分けるのは困難です。
    写真 / 2023.09.22 長野県原村 I. Watanabe

  • 茎を折ってみましょう。 空洞ならカラマツソウです。
    写真 / 2023.09.22 長野県原村 I. Watanabe

別名タカトグサの由来

長野県高遠の城下町では、 数百年の間、 日干ししたアキカラマツを高遠草(たかとぐさ)と呼んで腹痛などの薬草として用いていました。

執筆協力 : 渡邉勲