タムラソウ

アザミに似るがトゲは無い

  • 花柄を長く伸ばして、 雌しべが一斉に二股に、 開いている。
    写真 / 2023.08.24 長野県原村 I.Watanabe

  • 蕾 総苞片は、 7~8列、 先端は刺状 (青色→)にとがる。
    写真 / 2023.08.24 長野県原村 I.Watanabe

  • 雌しべの先端、 赤色→既に二股に分かれている。 黄色の→は、 これから分かれる。
    写真 / 2023.08.24 長野県原村 I.Watanabe

  • 花が咲くと多くの昆虫が吸蜜に訪れ、 受粉する。
    写真 / 2005.8.28 茨城県筑波山 htanaka

  • 受粉を済ませて、 子房が丸く膨らみつつある。
    写真 / 2023.09.13 長野県原村 I.Watanabe

  • 株の最上部の茎の花は、 すでに種が成熟しつつある。
    写真 / 2023.09.13 長野県原村 I.Watanabe

  • 果実は、 円柱形、 基部がぎゅっとすぼみ、 種が成熟すると押し出される。 種の冠毛は1㎝以上で羽毛状にならず、 風で飛ぶ。
    写真 / 2023.08.24 長野県原村 I.Watanabe

  • 多数の縦筋が走る。
    写真 / 2023.09.20 長野県原村 I.Watanabe

  • 葉の裏、 葉脈が太い。 薄緑色
    写真 / 2023.09.01 長野県原村 I.Watanabe

  • 根の近くの葉は、 羽状複葉。 両面に細毛。 粗い鋸歯有り。 葉柄が長い。
    写真 / 2023.08.30 長野県原村 I.Watanabe

  • 根茎が伸びて、 新株を増やす。
    写真 / 2023.10.10 長野県原村 I.Watanabe

特徴

赤紫色の花が風に揺れて、 アザミの花かなと近づくと、 荒々しいトゲがありません。 なんとなくほっこりとさせられるひと時です。 草地環境の減少で10の都道府県で絶滅危惧種になっています。 アキノタムラソウ(シソ科)とは、 名前が似ていますが、 全く違う草です。
  
タイプ : キク科タムラソウ属の多年草
大きさ : 高さ30~140cm、 頭花径3~4cm 
花の時期 : 8月~10月
生える場所 : 山地、 草原
分布 : 本州、 四国、 九州、 朝鮮半島 

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

執筆協力 : 渡邉勲、 田中ひとみ